Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチとスティーブ・ヴァイが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

amazonでお買い物

ESPのストラトを手に入れてから、ギター関連でどうしても欲しいものが無くなりました。で、ささやかに時計のベルトとか買いましたよ。


スピードマスターはステンレスのブレスレットが標準なのですが、夏は汗が隙間に染み込んで、埃や垢と入り混じった汚れがこびりついてしまいます。眼鏡屋さんにあるような超音波洗浄機で洗えばきれいになるんですが、家庭ではなかなかできないので、簡単に水洗いできる耐水加工を施した革のベルトを探していました。
さらにクロノグラフの操作ボタンにも同様な汚れがこびりついて青錆になるので、そこもカバーしたい。
ということでこんなやつを買いました。

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見ての通り、普通の革ベルトに裏当てが付いただけです。(笑)

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腕に装着するとこんな感じ。(腕毛すみませんね)

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難点としては、竜頭操作がやりにくくなったので、ゼンマイを巻くのがちょっと面倒になったことかな。
これでこの夏は、汗の汚れを気にすることなくこいつを使えます。

 

続いては、安かったものでスマホケース2点。今までは操作性を重視して、100円ショップで買った裏側だけソフトカバーだったのですが、机などに置いていて画面に何かを落としたり、本体を落とした際に画面を破損するのも心配になってきたので、蓋付きを選びました。

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一つはスリムな蓋付きのレザーケース。表裏に2~3mmのカバーが付く感じで、蓋をしていれば、画面の保護は大丈夫でしょうね。
蓋の裏にはカードが1枚入ります。1枚選ぶなら運転免許証かな。

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もう1つは、ファスナーで開け閉めする小銭入れポケット付き。

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蓋の裏にカードが2枚収納できて、レシートや名刺など薄い紙が入る大きなポケットもあり。ここには良く使うはずの銀行カードとクレジットカードを入れてみました。
表のポケットには試しに小銭を入れてみましたが、じゃらじゃらとかなり重くなるので止めました。代わりに、非常用の折りたたんだお札と運転免許証、ポイントカードなどを数枚入れてみました。
これがあれば、財布やバッグは要らないですね。

厚いので蓋を折り返して、スマホを操作するのに邪魔臭いかなと心配しましたが、それほどでもなかったです。

 しばらく交互に使ってどっちが便利か確認しよう。

1万円でおつりが出るくらい安い機材の音

今週は、ずっとESPのストラトを弾いていていました。

トレモロのばねがちょっと重いくらいで、あとは不満がありません。これ以上ストラトを探すことは無いでしょう。

しかし、梅雨が明けて?ものすごく暑くなってきました。ギターを弾くにも汗がダラダラで、弦は錆びるは、ボディはベタベタ・・・良いギターが汚れるのは忍びないです。

 

そこでこれの登場。

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フェルナンデスSSH-40、メーカー希望小売価格4万円。ヤフオクで2千3百円で落札したギターです。

アンプはこれ。

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カミさんの職場にiPadの増幅用PAアンプとして貸し出していたのが、やっと帰ってきました。(CDインプットに入力すると、クリーンにかなり大きな音で再生できるので、役に立ちます)

これもヤフオクで4千円くらいで買ったんじゃないかな?

2点合わせて送料込みでも、9千円もしないんですよ。

 

トーンキャラクターとしては、総じてトレブリー。セラミックPU特有のトゲのあるトレブルがやや気になるかな?

でも、けっこう良い音してます。あぁ、ギターのトーンをちょっと絞ればよかったな。今度試してみます。

 

ストラトのピックガードやトレモロのうんちく

フロント、センターのこもりが我慢ならず、赤茶色に焼けたピックガードも気に入らないので、秘蔵のミントグリーンのアセンブリに全交換です。

そもそも64-65年型のピックガードは、スラブボードの59-62年型にマッチしないのですが、雰囲気優先です。(笑)

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1.ピックアップ

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アセンブリは同じですが昔のギターの写真・・後述)

2000年代のバッカスの10万円クラスのギターに付いていたKEIYOのYUTA VS-1というもの。これは痛いトレブルが無く、太過ぎず細すぎず、絶妙に60sのストラトらしいトーンを持っています。フェルナンデス、フェンダー、サー、ダンカン、カスタムワインドなどを試してみた中で一番のお気に入りです。
リヤで比較すると、ESPの標準ピックアップはもうちょっとトレブルが強くザクザクした感じで、69年以降のグレーボビンに近い感じでした。

パーツは、CTSのPOT、CRLの5ポジションスイッチ、SUNGAMO 0.033μFキャパシタを、ベルデンのビニール被覆のワイヤーでまとめています。

2.ピックガード

ポイントは、1968年までのストラトキャスターに採用されていたアルミのシールドプレート。それ以降やコピー品は、POT周りのみアルミ箔でシールド(というか共通アース)していますが、ピックアップの周囲をシールドするとしないでは、かなりノイズの大きさが異なります。そして薄いとはいえ、アルミのプレートによってピックアップの取り付け部分の剛性が上がり、質量も増加して、わずかながら音に締まりが出ます。ちなみにストラトキャスターでは、薄く柔らかい58年までの1プライ、59-64の硬質で厚い3プライセルロイド(+アルミシールド)、それ以降の3プライ塩化ビニル、それぞれトーンが異なるそうです。これは、セミアコースティックギターのトップ板の厚さや硬さが違えば鳴りが変わるのと同じ原理ですね。さらに言えば、ピックガードのねじの締め具合でトーンが変化します。

まぁ、いずれも若干程度であり、劇的に変わるほどではありませんが。

3.トレモロの狂いの解消

3-1ナットの溝

このギターは、なんともチューニングが安定しませんでした。アームダウンすればチューニングが高くなり、チョーキングで下がってしまいます。これはナット部で弦が引っかかっているからです。見れば溝の幅は、弦の太さにピッタリのキツキツです。

まず油を塗ってみましたが、改善されず。溝を広げるしかありません。

エッジが鋭利な目立てやすりや、細丸の精密ダイヤモンドやすりで慎重に削ってゆきます。深く削らずに幅だけ広げるのはけっこう神経を使いますね。ちょっと削っては弦を張り確認・・・を数十回繰り返します。(思うにナットの溝仕上げはギターの作業の中で一番面倒だと思います。)最後に細かいサンドペーパーで溝を滑らかに仕上げて、油を付けた弦を擦りつけて接触面を均します。

ここのポイントは、幅は少しだけ広めに、一つ上のケージに合わせて設定することです。(009を張るなら010の幅で・・あくまでもイメージ)
隙間が広いと弦が暴れて音が濁ったりしますが、微妙な隙間であれば、スムースに弦が動くことができます。

3-2弦の巻き方

弦はペグに巻く量が多くても少なくてもダメです。
巻き付けが多いとアームダウンの際に緩みが多く、少ないとしっかり巻き付かないので、チューニングが安定しにくくなります。
3~4巻きほどが適切な巻き付け回数になりますが、ストラトの場合はだいたい、6弦でペグのポスト1.5個分の間隔、1弦でポスト1個分程度の弦の長さが3~4回の巻き付け量になります。ペグのシャフトの径や、弦の伸び具合(ゲージ)で変わりますので、各自で丁度良い長さを探してみてください。

3-3ブリッジ固定ねじ

ヘッド側の狂いが解消されても、ブリッジの動きが渋いとアームを使用した際にチューニングが狂います。これは、ブリッジが元の位置に戻らないことが原因ですね。
スムースに戻るようにするためには、各部の摺動抵抗をできる限り除去してやることが大事です。

一番大きなものはブリッジの固定ねじの抵抗です。普通のシンクロナイズドトレモロの場合、前部に6本のねじがありますが、このねじを締め込み過ぎると、ブリッジの動きが制限されたり抵抗が増えて動きが渋くなってしまいます。

調整方法としては、まず弦を緩めて裏側のトレモロスプリングを外してから、ねじを全部緩めます。そしてアームを目いっぱいダウンさせた状態(ブロックがボディに当たって止まった位置)で、1弦と6弦のねじを締めてゆき、ねじの頭がブリッジのプレートに当たってユニットが動いたところから、ねじを半周ほど緩めてやります。ガタガタせずスムースに動くベストな位置を見つけてください。
2~4弦は、ねじ頭をプレートに接触させないように1、6弦よりわずかに高く設定します。
なお、いくらやっても渋さが残る場合は、ボディの穴がずれていたり、ねじが曲がっているかもしれないので、確認が必要です。穴を埋めて明け直すか、ねじを交換しなくてはなりません。 

3-4スプリング

これだけやってもまだ狂う場合、スプリングがダメなことがあります。特に古く安いギターでは、錆びて劣化したり、質の良くないスプリングのせいでテンションが不安定になって狂うことがあります。しなやかで復元力の高いスプリングが理想的です。
個人的には、4本張りで軽く動く硬さのスプリングを取り付けています。いつも手元にある適当なものを使っていますけど、RAWVINTAGEの製品の評価が高いようですね。
今時は固さも選べますので、柔らかめのものが良いと思います。アーム操作の力も少なくて済むので、ヴィブラートやアームダウンがしやすくなります。


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さてこのギター、かなり気に入ってきました。恐らく私にとって最後のストラトになるでしょう。しかし、それほど新鮮味が感じられません。

 

3年ほど前に組んで、数か月前に売却したスパークルゴールドのこれ↓がデジャブってます。アセンブリが同じだし(笑)

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ESP STRATOCASTER OLDIE 60s

最近、思いきって弾かないギターを売っています。3本ほど売って資金ができたので、新たにギターを買いました。f:id:masahall:20170712195545j:image

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どうです? なかなか良さげでしょう。

80年代半ばに販売されていた、イーエスピーの吊るし(非オーダー)で、オールディー60sというモデルです。ネット検索しても情報が無かったので分かりませんが、近年のナビゲーターのストラトが定価で30万~40万円することを考えると、当時で少なくとも15万円以上したギターと思われます。

ヤフオクで4月頃からずーっと出品され続けていたのですが、誰も落札しない・・・で、とうとう私が落札しました。

 

届いて早速開梱したのですが、なんとも汚いギターでびっくりしました。全体にヤニのような汚いコーティングが乗っていて、表面を手で擦ると垢のようにボロボロとカスが出てきます。金属パーツは、汗などの汚れが塩を吹いたように白く固まってこびりついていました。(不思議とタバコ臭さがないことが救い)

 

まずは簡単に分解して掃除です。

アルコール液を使えばきれいに殺菌までできるのですが、ラッカー塗装が痛みそうなので、薄めた洗剤でに浸して絞った雑巾で拭きました。掃除後の雑巾は茶色・・・

金属パーツはコンパウンドで磨いたら汚れを除去できました。

汚れを落としたら、良い感じにリアルエイジドなヤレ具合になりました。30年経過したオールドですからね、62年ストラトを90年代末に触れるようなものです。

ゴールドの塗装はかなり薄いラッカーで、木材や作りはかなり良いですね。
ばらしたついでに、白すぎるノブや黄色く焼けたPUカバーを交換しました。

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デカールが溶けてしまっているのが残念ですが、このディティールが素晴らしい。最近、スラブボードでも指板の境がちゃんとカーブしているのって少ないんですよね。

フレットはやや凹んだ箇所もありましたが、演奏に大きな支障はありません。
丁寧に整形された牛骨のナットは、溝が浅くちょっと弦高が高いので弾き難いですが、フレット交換を見据えてそのままにします。
しかしやたらとトレモロが狂うので、ナットの溝の幅だけちょっと広げて、ブリッジの固定スクリューを調整して解決しました。


ネック自体はほとんど狂いが無く、硬い板目のハードメイプルです。しっかり乾燥しているようで、タッピングでカンカン鳴ってます。ローズ指板は、導管が目立ち艶がない点が安っぽくて残念ですが、同年代の安いギターが黒染めだったのに対して、地色がきれいなチョコレート色なので、そこそこ良い木材だと思います。
ナット幅はおよそ42ミリ、握りは太からず細からずの普通のCシェイプで弾き易いですね。指板の縁は丸められているので、角が手のひらに当たらず握り心地が良いです。


重量は3.8kgとやや重めなので、ボディ材はアッシュかもしれません。


電気パーツは、CTSのヘソ付きPOTやCRLの5ポジションスイッチで、フェンダーに準じています。

PUはフェルナンデスのVS-1に似ています。リヤはかなりジャキジャキしてますが、フロントとセンターはオレンジドロップのキャパシタのせいでモコモコ。要改善ですね。

音はこんな感じです。クランチな感じで鳴らしてみました。


ESP OLDIE 60s


ESP OLDIE 60s 2

 

リヤ→リヤ+センター→センター→センター+フロント→フロントです。リヤが凄く固くてブライト なのに、どんどんモコモコになってゆくのが分かるでしょう。

キャパシタ交換で、様子を見ようと思いますが、ピックアップも手持ちをいろいろ試してみようかな?

ともかく、今まで手にした中で一番高いストラトだけのことはあって、今のところベストなギターです。

フェンダーのアメリカンヴィンテージよりは良いのではないか?

通常のカスタムショップの製品と同じくらいなのかな?

機会があれば試してみたいと思います。

 

 

さて、見た目的には、茶色く変色したピックガードがイマイチな気がしてきました。

べっ甲柄も持ってますよ。

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とりあえず、ミントグリーンに換えてみようかな。ついでにアルミのシールドプレートも付けてみよう。

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楽しみです。

 

ちなみに5年ほど前に、山口県のマーシャルミュージアムで、59年のストラトを弾かせてもらった時の写真です。これはとても軽い個体でしたが、そのイメージを思い出しつつセットアップしていこうと思います。

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George Lynch's sub axe 2. Kramer Baretta ※追記あり

2016.11.26

今回は、ジョージが一時入れ込んでいたクレイマーの話です。


エディやミック・マーズの影響なのでしょうが、ジョージは1985年になった頃からクレイマーを使い始めました。
その理由として「シャーベルはオーダーメイドなので、良い時は抜群なんだけど、結構ばらつきがある。クレイマーはすべて同じく出来が良い」と語っています。


まず、ジャスト・ガット・ラッキーのMVで、キャンディアップルレッドのバレッタが登場しました。

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この後、鏡に投げつけてましたが(笑)、気に入っていたらしいです。

 

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※2017.7.1追記

---このギターについてフェイスブックのGLコミュニティにて耳寄りな情報をゲットしました。

ジョージは、ニューオーリンズにてディオのオープニングアクトとして演奏した1984年末もしくは1985年初頭のある晩に、Jack Wilson氏の友人が経営するルイジアナ州マレロのとあるギターショップにて、タイガーストライプのギター(恐らくシャーベルのレッドタイガーでしょう)と交換で入手したそうです。---

 

その他に、1Hの(メタリック)パープルタイガー。

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こんな怪しい色です。リバースヘッド、ローズ指板のバレッタネックから、シャーベルのストラトヘッドのネックに交換されました。

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同時期に製作された、シャーベルのサブマリンから進化したS-Hのレッドタイガー、

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ラクガキペイントの果てにボディを切り刻まれた「Mr.スケアリー」

ヤングギター「お得意」の間違い記事によって、おどろおどろしいデザインのJフロッグ製作のガイコツギター(スカルアンドボーンズ)のことをMr.スケアリーと誤解している人もいると思いますが、スケアリーはコレです。

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アローン・アゲインのMVで使われていましたね。


Dokken - "Alone Again" (Official Music Video)

 

加工前・・音は良かったらしいです。(笑)

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加工後

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※いずれも、85年型になります。

 

バレッタは、1983年にエディのシグネイチャーモデルとして製作され、5150のベースとなったギターです。やや大きめで丸っこい、フェンダースタイルの段差の付いたヘッドストックが特徴で、ピックアップはエディのフランケンのごとく1弦側が下に傾いたスラントマウントになっていました。ストラトキャスターとは若干異なるシェイプのボディには、メイプル材またはポプラ材が採用されています。最近、The 84 BARATTAとして再生産されました。

それに対して85年型は、ヘッドストックがやや小さく、シャーベル方式のスカーフジョイントの角度付きに変わりました。ボディのコンターも若干変化しています。

こちらは2000年代にクレイマーがギブソン傘下になった頃に再生産され、近年、韓国で再再生産されました。

 

クレイマーバレッタについて興味のある方は、こちらをどうぞ。

Baretta History


その後、日本のESPにて、JK(ジャパンクレイマー)が発足して、ジョージはその流れでESPを知り、やがてはジョージ流進化の集大成となる、カミカゼの誕生につながるのでした。