Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチとスティーブ・ヴァイが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

自作ギター

マーシャルが好きなのだから、当然ギターを弾きます。

一番好きなのは、こういうのだったり、

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音源を上げましたが、こういうのだったりします。

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 当時日本では、「LAメタル」と呼ばれていましたが、今では、80sグラムメタルとか、ヘアーメタルとか言われる音楽ですね。

 

今を去ること、30年ほど昔の1980年代半ば。

当時、学校の軽音楽部でハードロックなバンドをやっていた私。

 

最初は楽器店で買ったギターを弾いていましたが、やがてはパーツを交換したり、ペイントしたりと改造に走ります。そして、お茶の水のESPクラフトハウスやらイシバシ楽器のパーツサイドなどでB級品のパーツを安く買って、自分でギターを組みました。

セン材のディンキーボディは、2ハム、ケーラーのザグリを埋めて、S-H、FRT用のザグリ加工とペイントを施し、リバースヘッドのミディアムスケール22フレットのメイプル1ピースネックは、そのボディに合うようエンド部を切断加工、刻印なしのフェルナンデス製FRT、ゴトーのロトマチックペグ、EMG85・・・EMGが一番高くて1万円くらいだっただろうか?でもパーツ代総額で4万円くらいしかかかっていません。

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(ネックは4回ほど変更したので、この写真では、レギュラースケールのネックが付いていますね)

卒業してバンドをやらなくなって以来、パーツを剥ぎ取られ、ネックとボディに分解されて、押入れの奥で30年の眠りについていたのでした。

 

私は15年ほど前からギターを再開しましたが、このギターはもう使うこともないだろうと手を付けないまま月日は過ぎてゆきます。

 

しかし今年の春、スペアのFRTやペグなど、必要なパーツがストックできたこともあって、ついに太平の眠りを覚ます時がやってきました。

とりあえずパーツを組んだものの、肝心なネックがこの状態。

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手持ちのフレットワイヤーは長さが足りず、新たに購入が必要でしたが、フレット選定に悩み計画は頓挫。

 

そこから半年たった昨日、閃きました。

自分でフレットを打ち直したものの、ほとんど使わないうちにトラスロッドで調整不可なほど順反りとなってしまったジャンクなベースネックがあったことを思い出したのです。

その時に買って余ったのが上の写真のワイヤ-でした。

 

ジャンクなネックからフレットを抜いて、足りない部分は余ったワイヤーで追加。

これですべて解決です!(普通は、抜いたフレットの再使用なんてしませんので真似しないでください(笑)

 

思い立ったら早いですよ。

サクッとフレットを抜き、新たなネックの指板アールに合わせて曲がり加減を調整。

フレットを打つ溝の深さをフレットタングの寸法に合わせて細いノコで調整。

フレットを打ち込み(圧入という方が正しい)。

指板サイドからはみ出したフレットエッジ部分をカット。

鋭利なエッジをやすりできれいに斜めに削る。(べべリング)

アルミのチャンネル材にサンドペーパーを貼った特殊ツールで、フレットクラウン(頂点)の高さを削って揃える。(レベリング)

レベリングで平らになったフレットクラウンを、切削面が凹になったフレットファイルで丸く削る。(クラウニング)

同時にフレットエッジも球面状に削る。

サンドペーパーを順番に1000番程度までかけて、削った面を滑らかにする。

ピカールなどのコンパウンドでツルツルに磨いて終了。

 

集中してやるとだいたい3時間くらいですかね。ほとんど磨耗していなかったとはいえ、再使用でアールもまばらだったため、今回のレベリングで削る量が少々多めでしたが、上手く仕上がりました。

 

では、作業完了した姿をご覧ください。

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後は弦を張って微調整です。

 (実際には、1か所だけ低いフレットがあり、レベリングからやり直す羽目になりました。)

 

アップで見ると、加工した木部にはクラックが入り、塗装もボコボコ。

あちこちに素人作業の雑さが出ていて、人様に見せるのは恥ずかしいギターですが、私にとっては大切な1本が蘇りました。

 

ジョージ・リンチのカミカゼ色違い風ボディ+リッチー・サンボラっぽいネック。当時は貼られたデカールから「竜馬」と名付けていました。

 しかし、実はこのギター、その後裏側に大胆なグラフィックが施されて、「美穂」と呼ばれることになります。

それは、またの機会に。(笑)