Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチとスティーブ・ヴァイが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

私のKAMIKAZE物語 その2

まさかの競り負けに失意の日々を過ごした1週間でしたが、金曜日の夜、日課の(ジョージリンチ カミカゼ KAMIKAZE)の検索をしたところ、2件ヒットしました。

 

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一つ目はLTDで、見た目だけカミカゼなのでパス。しかしもう1件にピン!ときました。

 

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写真と説明を見ると、本物のESPであることは間違い無さそうですが、いくつか気になる点があり、確認せず落札するのはリスクが大きいのです。

 

・重量3.9kg・・メイプルボディにしては軽過ぎる
・ヘッド塗装のクラック

ただ、即決出品であり、デジマートにも出品しているので、これは押さえておかないと!と思い、悩むこと1時間。・・・「一度弾いてみるべき」という友人の言葉を思い出しました。

本物に触れる事ができる機会は滅多にあるものじゃない。もしハズレでも買えなくてもイイや。万一誰かが落札しても、明日ならまだ現品はあるだろうから弾かせてもらおう 。最悪、手に取って見るだけでもいい。大津なら車で4時間…

行って現物確認をしよう!

そう決断して、ヤフオク質問とデジマートから、「購入前提で見に行くので、HOLDお願いします」と連絡しました。

土曜日、朝起きて出発の準備をしていると、お店から「HOLDでお待ちしています」との連絡が!

下取りに出すかもしれないため、出番の少ない2203をクリーニング、比較のために持って行くクレイマーバレッタも、手放すことを想定して、PUとFRTをスペア部品と交換します。

独り、軽自動車に機材を積んで高速使わずに行こうと思っていたのですが、子供らが彦根城とか琵琶湖を見たいというのて連れてノアで出発。ちんたらと道中していたら、現地に着いたのは午後3時半でした。


子どもらは大津港に琵琶湖見物に行ったので、早速チェック開始です。

まず重さ。3.9kgとのことでしたが、持ってみるとけっこう重い。持ち込んだバレッタと同じくらいです。念のためバレッタの重量測定をお願いしたところ、胡散臭い小さなばね測りで吊るしています。測定結果、バレッタは3.9kg。同じです。ということは、軽めに数値が出ているのかな。メイプルボディの可能性が高まります。

店員に「カバーとか外して木部が見えるところはないでしょうか?」とお願いしましたが、「ネック外さないとダメでしょうね」とやんわり断わられて断念。弾いてみて判断するしかありません。「高級な」エボニー指板は初体験なので評価が難しいのですが、

・ブライト
・歯切れが良い
・アタック感、サスティーンが強い

以上の特徴でメイプルボディと判断。事前にクレイマーやFSTタイガーで検証しておいて良かったです。重いアッシュの可能性も残りますが、万一メイプルじゃなくてもこの音ならOK。まず第一関門はクリアしました。

次はヘッドの確認です。
丁度3弦のペグ穴からナットにかけて塗装にひびが入っています。でも木部には達していないので、大きな問題ではない。おそらく倒した際に、硬い塗装が割れたのでしょう。しかしESPロゴが無く、何かおかしい。よく見るとサイド部分に手を加えた痕跡があります。理由は分かりませんが、一度表面の塗装を落として、黒く塗り直したのでしょう。ヘッド裏のシリアルNo.は残っているので、オリジナルのネックであることは間違いなさそうです。

ロゴや塗装の不具合は音には影響しないので、第二関門もクリア。

ギター自体に問題が無いか試奏を続けます。

フレットはトップが平らに摩耗しているものの、凹みはなくまぁ良いでしょう。ただ弦高が高すぎる。出品表記とは違い12フレットで3ミリくらい。

20代と見られる先ほどの店員さんに調整をお願いしたところ、「これが標準の高さです」と言い張る。(笑)
持ち込んだバレッタと同じくらいに「下げてください」と食い下がると「FRTは難しいんですよ」といいつつ、なぜか弾きもせず形式的に12フレットの高さを定規で測って合わせてます。
案の定、1弦ハイポジチョーキングで音が詰まる。
「これじゃダメです。当たらないギリギリに調整できませんか?」
するとまた弾きもせずに定規で測って調整しています。しかしフレットの磨耗で高さにバラつきがあるようで、弾いてみると14フレット付近が当たる。

ナットはロックしたままで、チョーキングで当たるかどうか見ながらブリッジの高さを調整すれば良いのに、彼はいちいち、ロック解除>弦高測定>調整>チューニング(笑)>ナットロック・・・あぁもどかしい。

いらいらしながら3度ほど調整してもらい、許容範囲に下がったことを確認しました。
あとはすり合わせをきちんと行えば、もっと下がるでしょう。

しかし、ネックの反りやねじれがないのはさすが、昔のESPですね。
ジムダンロップと思しきジャンボフレットはエッジの丸めが丁寧で非常に弾きやすい。45ミリのワイドネックも厚みが適切なので、違和感はありません。

さらにバレッタとの比較を交えて、生音や、アンプを通して弾き続けます。

ピックアップの違いはありますが、音の傾向はバレッタとほぼ同じ。
意外なことにネックの感触もバレッタにかなり似ています。この時点で、バレッタを手放してカミカゼを購入する気になりましたが、最大の問題は色。

微妙なメタリックのカミカゼグラフィック・・・だから安いんだとも言えますが。


悩んでいる間に、持ち込んだバレッタとマーシャル2203を査定してもらいます。


思ったより良い値段で買い取りしてくれることになり、遠いところからわざわざ来たということもあってか値引きもしてくれたので、購入を決めました。

・・・詳細チェックに続く