Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチとスティーブ・ヴァイが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

Kramer baretta Special

カミカゼを購入する際に、クレイマーのバレッタヴィンテージ(以下V)を手放しました。中古で4万で買って、FRTなどメタルパーツをブラックに変更して使っていましたが、2万円で下取り。ちょっと後悔しています。
Vは韓国製ですが、新品で6万ほどで購入できるので実にリーズナブルです。カミカゼの代用品として十分に使えるギターでした。
なお、Vの詳細はこちらをご覧ください。

http://masahall-super-lead.hateblo.jp/entry/2016/11/27/203855

 

手放したもののクレーマーのスラントヘッドが恋しくなりネックだけ探していました。ヤフオクで廉価版のスペシャル(以下S)を発見して送料込み1.3万円で購入。Vとの違いを報告します。

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Sはインドネシア製です。パーツ的には、ダンカン&FRTのVに対して、Sは無名PUにシンクロトレモロになります。この差が3万くらいかな?
安物PUのセラミックマグネット特有の薄っぺらくてちょっと痛いトレブルが我慢できず、ダンカンに交換しました。これで出音的には文句なしです。

ただ電気回路のハンダ付けが間違っていました。POTへの入出力の配線が逆になっていて、ハイパスコンデンサが付いているにもかかわらず、VOLを絞るとモコモコにこもるという有様。それを直してもハイパス回路が好みに合わないので、PU交換と同時にコンデンサを撤去しました。

シンクロブリッジも特段問題なし。

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Vとはちょっとシェイプが違うような気がするボディはマホガニーだそうです。Vが重いメイプル材による歯切れの良いヘヴィーな音だったのと比べると、とても軽くいささかシャキッとしない音ではありますが、単にキャラクターの違いと捉えるのが正しいでしょう。

ネックシェイプは、Vとほぼ同じで薄くワイドなプロファイルです。上等なローズウッド指板のVと違って低級材のマホガニーの指板ですが、入門用ギターのように悲しくなる質感ではありません。

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ネックはメイプルで一見ワンピースのように見えますが、木目が美しくない継ぎ方です。とはいえ接着面積を大きくとってあり強度的には優れた手法なのでしょうね。シャーベルのコンコルドヘッドように、2フレット辺りのスカーフジョイントでは、経年変化で逆反りすることもありますので、これは有りでしょう。

(ちなみにVのメイプルネックは昔のスルーネックのように縦に3枚貼り合わせたメイプルでした。安っぽくて好きになれなかったのですが、あれも捻じれや反りに対しては、有効な手法だったと思います。)

ただフレットの仕上げが今一つで、そこだけは褒められません。トップのクラウンが丸く仕上がっておらず、レベリングをしただけのフラットな状態でした。磨きも甘く、サンディングのヘアラインが残る部分もあったので、自分で整形して磨き直しました。

 

さて、少々手を加えることによってトータルでは、軽くて弾きやすいギターとなり、新品で2万円(処分価格)で売っていたギターとしては、お値段以上の価値を見出すことができました。
感覚的には80~90年代の国産4万円クラスのギター相当と判断します。

バレッタの形のギターが欲しい方、クレイマーのネックだけ欲しい方(笑)、にお勧めです。(でももう新品では売っていないかも。)

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