Marshallの低電圧動作の実験※追記2017.12.31
エドワード・バンヘイレンは、ファーストアルバムでアンプの電圧を下げていた・・この噂を検証してみました。
米国の定格電源電圧は110-120Vと幅がありますが、一般的には117Vのようです。古いマーシャルでは、米国と欧州各国で使えるように、110V、120V、200-210V、220-230V、240-250Vの設定から電圧を選択するようになっています。
ちなみにエディは60-90Vで使用していたそうです。こちらに詳しい記事がありますので参照ください。
https://gear-otaku.blogspot.jp/2016/08/eddie-van-halen-evh-gear-5150.html
今回私は、エディの間違いと同じく200-210の設定で117V電源につないでみました。換算すると定格の60%弱、およそ57Vの電源電圧で動作させることになります。
今回録画操作のオンとオフを誤って、録るつもりのなかったグダグダな演奏だけが記録されておりました。普通はこんな感じでつっかえつっかえ思い出しながら弾いているワケです(笑)
まずは、ノーマルなCH1のフルアップ。(ベースのみゼロ)
Marshall low voltage working test at 60% from rated voltage
続いては、カスケード接続。ちょっとゲイン上げすぎで、トレブルがフェイズがかったような嫌な感じになっちゃいましたが。
Marsahll low voltage test ; cascade circuit
どうです?通常とほとんどトーンは変わらないでしょう?
ちなみにギターは、EMGの81をリヤに載せたフェルナンデスのRAVELLEですが、嫌なトレブルが消えてマイルドな良い感じになります。
しかし、音がものすごく小さくなっています。昼間に鳴らしてみて小さいと感じるくらいなので、感覚的には1~5W程度ですね。隣の部屋にいる家族から苦情が出ないくらいで、夜でも全然いけます。
エディの言う通り、スライダックをマスターVOL代わりに使うのも良さそうです。アマゾンで1万円もしないので買っちゃおうかな?(少なくともバイアス確認調整は必要です)
でも音の張りやハーモニクスが弱くなるので、クリーンだとキラキラした感じが失われてイマイチです。歪ませる場合限定の技ですね。
※2017.12.31追記
注意:これはあくまでも一時的な実験です。電圧を下げると真空管のヒーター電圧が下がり低エミッション状態となってしまいます。トランスなどアンプ本体への悪影響はないと思いますが、常態使用では真空管の寿命が短くなってしまう危険がありますのでご承知ください。