Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチとスティーブ・ヴァイが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

VAN HALEN 1979 ※訂正2018.1.7 ※さらに追記

※ED_hunterさんのご指摘により再考します。

 

 さて正月休みも終盤ですが、アンプを置いている部屋が寒くて寒くて。リビングにはアンプ持ち込み禁止なので、マーシャルをいじる気が起きません。

読書でもしようかと思い「LAメタルの真実」を購入しようと書店に行ったのですが、棚から消えていました。売れないので返本したとのこと。

何か無いかな?と見ていてこれを見つけました。

http://amzn.asia/5MKDPGz

高価なのでざっと立ち読みしたところ、ネットで見た写真も多いなと思いましたが、新たな発見がありましたよ!

1979年、2ndアルバム当時の有名なスタジオリハーサル風景ですが、非常に怪しい部分があります。

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エディのアップです。

先人が解析していますが、私の発見(赤枠)もありました。
既に気づいている方もいらっしゃいますが、まず中央部にショーファーベガのダイバーシティシステム(以下、SVDS)がありました。これは1978年の初来日の時に使用しており、ヤングギター誌に撮影されています。

そしてマーシャルの背面にナイロンシャフトのPOTが増設されていますね。これについては元々のライブハウスで付加されたマスターVOL説が有力ですが、バイアス調整POTの可能性もあります。横のキャビの上にある銀色のバリアックで電源電圧を下げることによって音量を下げていたというのが真実なら、マスターVOLを使う必要は無いと思うのです。(これは後に撤去されてプラグで蓋されてしまう)

さて次の写真です。

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①謎のギター
赤いエクスプローラっぽいんですが、シャークは手前にあるので、WASPのクリス・ホームズに借りたIbanez Destroyerがこれでしょうか?

※ぱっと見、ペグが6連に見えましたが、良く見れば3:3で、ボルトオンネックの形状からしても、一つ前の写真で手前に転がっていたダンエレクトロですね。謎でも何でもありませんでした。

②謎のアンテナ
SVDSのアンテナと思われます。

④SVDSのレシーバー本体
この写真ではランプ類が点灯していないようですが、アンテナまで立てているので実際に使用していた可能性は高いです。狭いスタジオで足元ゴチャゴチャ(笑)なので、少しでも動きやすくしたかったのか、シグナルブーストと音声の圧縮→復元処理による独特のトーン付加が好ましかったのか?
ただしギターのシールドは床に伸びていて(赤線)送信機が見えないので、この写真を撮影した時には使用していなかったのでしょうか?※謎が深まります。(後述)f:id:masahall:20180106234634j:plain

 

③謎の箱
エディのヘッドフォンにつながっている(赤線)ので、エフェクトではなくモニター用のスタジオ機材と思われます。

⑤MXR FLANGER
一番手前にあるということは、演奏中に頻繁に操作するということでしょう。
AC電源のコードが伸びていますね。

⑥MXR PHASE90

⑦エコープレックスのON/OFFスイッチ

⑧FUZZ BOX2
ペダルボード上で初来日時に使用していたBOX「1」が無くなりその位置に「2」(本人曰くFUZZ BOX)が設置されています。上面にジャックを配置してケーブルを接続するようになっているのが謎ですね。
「1」がトーンベンダーの筐体を使用したスイッチBOXだった可能性が高いので、「2」もスイッチBOXの可能性が高いと考えます。

では何の切り替えなのか?
ライブではアンプが故障した場合瞬時に切り替えるという用途が考えられますが、写真を見る限り、アンプヘッドは1台だけのようであり、スタジオではその用途は必要ありません。考えられるのは、

a.実は本当にカスタマイズドFUZZ
b.フランジャー、フェイズシフターのエフェクトループ
c.SVDSの切替

そのくらいでしょうか?

この写真ではギターからフランジャーにケーブルが接続されているように見えないので、cの可能性も考えられますが良くわかりません。

※SVDSを稼働させていたと考えると、この中にSVDS送信機が入っている可能性に思い当たりました。なぜワイヤレスシステムをわざわざ普通のケーブルの後に入れるのか理解に苦しみますが、単純にSVDSのブースト効果と音質変化のみが目的で、ギターからの信号をスルーで流す場合と、SVDSで送受信した場合の変化について確認テストをしていたとも考えられなくもないです。

※※あいや、途方もない妄想でしたね。ライブの映像を見ていて、新たなヒントを発見しました。ERUPTION~YOU REALY GOT MEの流れで、フランキーのエコー発振音を残したままシャークへの持ち替えに関係があるようです。

d.複数ギターの切替

例えば、フランキーとシャークを接続しておいて、ケーブルを抜き差しすることなく切り替えていた可能性が考えられます。でもその場合、次の謎BOXとの関連が分からなくなりますね。 

⑨謎の分岐BOX
ペダルボードの信号を分岐しているように見えますが全然わかりません。※分岐(スプリッター)ではなく、3into1の混合器(ミキサー)だそうです。入力2本の1本はフランキーからのケーブルでもう1本はシャークなのかな。そしてその出力はBOX2に入り内蔵したSVDSで無駄に無線で信号を飛ばす…?


さて、私はヴァンヘイレンに関しては門外漢ゆえ、新たな謎については問題提起にとどめますが、謎BOXや接続に関しては継続研究とさせていただきます。(この写真をいくら解析してもブラウンサウンドの解明にはつながりませんけどねw)

 

※さらに追記

VAN HALENの78~79年の資料を探すためyoutubeを検索していて実に興味深い動画を発見しました。


Eddie Van Halen Guitar Solo 1978

1978年のステージ映像ですが、EruptionでフランキーにPhase90をかけて弾いています。エディは1:20で何やらスイッチを踏んでいます。(何かは分かりません)さらに3:15でまたスイッチを踏んでUNIVOXエコーがONになります。その後、爆弾の筐体にセットしたUNIVOXのディレイタイムを操作して、発振音を出したままのフランキーからシャークに持ち替えた直後に、またスイッチを踏んでエコー音を止めて、(ギター音声を切り替えて?)います。

さて、エディのペダルボードには、エコープレックスのON/OFF用フットスイッチは2個(1個は予備でしょう)ありますが、なぜかUNIVOXのスイッチはありません。にもかかわらず「何か」を踏んでON/OFF操作をしている。そしてどこにつながっているのか分からない怪しげな「1」のBOX。

「1」がUNIVOXのON/OFFスイッチ(もしくはフランキー→UNIVOX→とシャークの信号切替スイッチ)である可能性は非常に高いです。もし「1」を見なくなったのがUNIVOXのリピート発振を使用しなくなった頃であれば、間違いないでしょう。