Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチとスティーブ・ヴァイが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

Tokai ES156 SR

さてようやくアップです。

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ヤフオクで手に入れた2015年製のトーカイES156という、ギブソンES-335TDCのコピーモデル。ハードケース付きで標準小売価格が16万9千円(税込み・・実売価格は14万円程度)という私にしては高額なギターです。

昨日ハードオフに行ったら、同じモデルが10万8千円で売っていました。デジマートなどを見ても10万円以上で売られていますね。

フレットに若干の摩耗があり、セレクタスイッチが時々接触不良となりますが、傷一つないような良好な個体が、送料込みで7万円は買い得だったと思います。

入手後、一通り弾いてみて、早速ピックガードを外しちゃいました。

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まずこのギターのスペックです。

以下、デジマートより抜粋。

BODY:Maple Arched Top Maple Side & Back
NECK:Mahogany One Piece Set-Neck Head Angle 18°
FINGERBOARD:Rosewood
RADIUS:300R
FRETS:22F ♯213
SCALE:625/312.5mm
BRIDGE:HLS-VB Bridge HLS-VT Tailpiece
TUNERS:Gotoh SD90-SL
NUT(width): Bone(41.0mm)
INLAY:Dot
PICKUPS:PAF-Vintage MK2×2
CONTROLS:2V2T 3way Toggle SW
COLOR:SR(Seethru Red)
JACK:Switchcraft

With Hard Shell Case

 

現行品ES166の前のモデル。

木材の選別・加工から組み立てまで、全て日本のクラフトマンにより行われる純日本製。
セットネックのボディーとの接合はベテランの技術者による手作業にて行われ、接着には他ではカスタムランクにのみ使われることが多い伝統的な接着剤ニカワを使用。緻密なネックポケットの処理には時間を掛け、微調整を繰り返すことで、弦振動伝達のスイートスポットを正確に捉えた高精度な仕上がり


・・・ここまでデジマートより

 

そういわれるとなんだか良さそうに思えますよね?


ネックやフレットの仕上げは丁寧で、造りや弾いた感じには、まったく不満が無いです。

ナット部が細く(41㎜)わずかに厚めのラウンドグリップのネックは良い感じです。カミカゼのように薄くワイドなネックは、ソロプレイには最適ですが、コードワークなどトータル的なギター演奏には、こういうネックが自然です。

ゴトーのクルーソンタイプのペグは、2~3弦でチョーキングを多用すると若干チューニングが安定しませんが、これはギブソン的なナット~ヘッド構造のせいかもしれません。

ちょっと気になったのは、指板のローズウッド材が安っぽく、木目が荒くて乾ききったように艶が無いこと。私が多く手にしてきた80-90年代の4万円クラスのギターの方が良いローズウッドが使われています。

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ボディのメイプル材やネックのマホガニーは悪くないんですけどね。
あと、いくら薄めとはいえやはりウレタンの塗装は厚くツルツルで、ヴィンテージ的な質感が今一つかな。
個人的に15万クラスであれば、せめてトップコートだけもラッカーにして欲しいところです。

余談ですが、全体的には80年代の8万円クラスのギターと同等の出来に思います。個人的な考えですが、木材や人件費副資材の高騰によって、80年代と現在では国産ギターの価格は2倍程度に変化したように感じます。逆に入門用の安いギターは、海外生産などのコストダウンによって1/2程度まで下がっていると思われます。

 

ところで一番残念なのは、ノブの文字がエンボスではなくプリント文字の安物を使っていることです。

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単品で買っても1個5百円以下、原価差額では4個で千円未満の部品ですから、ここはケチらないで欲しかった。ギターマニアとしてはそれだけで一気に安物に見えてしまいます。(どうせ交換するからいいですけど)

またジャックはスイッチクラフトなのに、セレクタスイッチやPOTは国産(中国産?)を使用していることですね。
こういう電装品は原価にしてみれば、せいぜい2千円程度の差でしょうから、CTSやスイッチクラフトなど信頼性の高い部品を使ってほしいところです。レスポールストラトタイプなら自分で交換しても良いですが、これは335。狭い隙間から糸で引っ張ってまで、交換作業をしたくありません。(苦笑)

 

そんな些細な不満はありますが、ギターとしてはとても気に入りました。

59年モデルですが、リッチー先生をまねて61年風にするため、今後ノブをメタルトップの黒に、スイッチのチップを白に、ペグをクルーソンのダブルリングに交換しようと思います。

肝心の音については、次回にまとめます。