Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

フェルナンデス リバイバルRST-50

最近弾かないギターを処分しています。

フェルナンデスのリバイバルは好きで何本も手にしてきましたが、ほとんど手放しました。ネック単品で良いものを2本残していたのですが、ESPなどそれ以上に良いストラトを手に入れたので、これを機会に処分する気になりました。ついでと言っては何ですが思い出したことを書いておきます。

 

フェルナンデスのストラトキャスターのコピーモデルRST-50は、あの値段にしては非常に良くできたギターだったと思います。

80年代はグレコ、トーカイ、フェルナンデスが、いかに本物に迫るかを競い合っていた時代で、初期には安いモデルでも良質な木材が使われていました。

フェルナンデスリバイバルは、1980-84年までの前期、85-89年の後期、90年以降の末期で仕様が変わります。製造メーカー、コストダウンの織り込みにより、木材やボディ、ネック、電装部品に違いが見られ、コスト競争の影響なのか、単に良い木材の入手が困難になってきたのか、後になるほど木材のグレードが低下します。(末期は単に安いギターになってしまったため、私は注目しません)

製造元はカワイがメイン、3割ほどトーカイだったそうです。(後期はダイナもありという情報も)
総じて塗装は薄いポリウレタンで、他社の安いモデルで採用されていたような(私は「リンゴ飴」と呼んでいる)カチカチのポリエステルとは違い、ボディの鳴りを阻害しません。カワイと思われますが、3トーンのサンバースト塗装は黒と赤のバランスが秀逸で非常に美しいです。私はサンバーストばかり6本ほど手にしました。

余談:バスウッド以下の柔らかい低級材をポリエステル塗料で分厚くカチカチに固めて、振動特性を改善するという手法は、ありだと思います。


トーカイ(もしくはダイナ)製は、後期モデルを2本手にしましたが、ネック幅が少し広く薄いのが特徴です。私はネックの幅と指板サイドの角が手に馴染まず、好きになれませんでした。当然カワイのボディには付きません。

ボディ、ネックともNCルーター加工したままという感じで、「角」が残っている感じです。そして2本ともネックが捻じれていました。できるだけストレートに調整しようとしても6弦側が順反り、1弦が逆反りになってしまうんです。さらに弦を張ると反り具合の変化が目に見えるほど大きく、乾燥が不十分な柔らかいメイプル材を使用していたのかもしれません。よって今一つ音に締まりがないような気もしましたが、悪いというほどではありませんでした。


カワイは6本ほど(前期後期半々)手にしましたが、木材を切り出した後、人がサンダーで仕上げた感じがあり(あくまでも感じです)、角がダレる寸前の良い塩梅で、ネックの握りも丁度良く手に馴染みました。

カワイのネックは前期後期とも硬さにバラツキがあり、半分の確率で柔らかく反りの大きなものがありました。
ベストなのは初期の83年までのネックで、メイプル材が硬い物が多く、指板のローズウッド材も固く黒々としていて良質です。
保管しているネックはいずれもカワイの83年製ですが、弦を張っても反りが変わらないくらい硬く、ロースウッドも非常に良質です。

 

80年代のRST-50は、ネックの異常な反りさえ無ければとても良いギターです。初期のものはネックが固くもっと良いですよ。オリジナルの70年代フェンダーにも劣らないのではないでしょうか。
ただし電装部品は、ちょっと弱い気がするので、お好みのピックアップに交換してCTSのPOT、CRLのスイッチ、スイッチクラフトのジャックに交換すれば、さらに化けるでしょう。私はそんな風に仕上げていました。
例えば、ピックガードごとオリジナルフェンダーと入れ替えたら、ほとんど本物と変わらないのではないかとさえ思います。

最近の私の持論なのですが、「80年代と比べると近年のギターの値段はおよそ2倍」であるということです。先日手に入れたトーカイの16万円のギターは80年代なら8万円相当に感じました。つまり80年代のRST-50は、近年の10万円クラスのギターに匹敵するということです。(ピックアップなど電装パーツは例外とします)

私の個人的な意見としては、84年までの前期の個体で、ネックが固いもの(弦を緩めたりアームダウンをしてもあまり反り具合が変わらないもの)は、とても良いストラトキャスターのレプリカだということです。

 

ここまで偉そうに書きましたが、実は私はオリジナルの70年代のフェンダーストラトキャスターは所有したことがありません。メタル全盛の80年代には人気が無く、ただの中古扱いで10-15万くらいだったのに、いざ買おうと思った2000年以降には既に30万円を超える値段になってしまったので、おいそれと手を出せなくなったからです。それでも本物のネックやブリッジなど部分パーツだけ手に入れて、できる限り似せたピックアップを取り付けたり試してきました。その結果、母体としてはRST-50で十分という結論に達したからです。

しかしようやく本物が手に入りそうなので、日を改めて比較の記事を書こうと思います。