HORNBY SKEWES TREBLE BOOSTER(コピー試作機完成)※音源追加
※最後に音源追加しました。
少々時間がかかりましたが、やっとトレブルブースター(以下TB)が完成しました。
まずは聴いてください。
77年のフェンダーピックアップを乗せたフェルナンデスFSTを、6550パワー管の74年のマーシャルスタックで鳴らしました。(夜なのでアッテネーター使用)
Honeby Skewes copy treble booster
1.TBなし
マーシャルフルアップの音です。ストラトらしいジャキジャキした音ですが歪が弱いです。
2.TBノーマルモード
トレブルというよりミッドレンジをブーストして、歪とバイト感が増していますね。VOXブライアンメイアンプのようなピーっという発振に近いハウリングもなく、耳障りな感じがありません。VOLノブでブースト量が調整できますが、これはVOL10の状態です。
3.TBフルレンジモード
スイッチを切り替えると、出力の100kΩ抵抗を外した音が出せます。リッチー大先生が行っていたモディファイですが、抵抗を外すとハイパス=ローカットが機能せず太い音になるので、結果的にほぼフルレンジブースターになると思います。(ケースのアースが不十分なせいか、ブーというハムノイズが目立つので要修理)
トレブルブースターというとトップエンドをブーストしてキンキン、シャリシャリのトレブリーな音になるような先入観がありますが、それは誤りです。
特に今回コピーしたHORNBY SKEWESについては、ノーマル状態でミッドレンジブースターであり、ブラックモア改造においてはストラトの トーンの細さを太く是正するフルレンジブースターと考えるべきでしょう。
なお、ネットで出回っている回路図は2種類あって、0.001uFと0.022uFのコンデンサが逆になっています。間違った回路で組んでしまうと、ローミッドのカットオフ周波数が高くなり、音が小さくなってしまうので、要注意です。(なぜ知っているかというと私自身間違ったからw)
NOSのオリジナルトランジスタ、マスタードのキャパシタ、カーボン抵抗など、当時に準じたオールドパーツを使いましたが、その効果がどれほどか確認するため、2号機は現在普通に流通しているパーツで組んで比較してみようと思います。
※アースを取ってノイズが小さくなったので、マーシャルのMG-10で鳴らしてみました。
1.ODチャンネルゲイン2の音です。ストラトらしいクランチですね。
2.TBのVOL5の音です。ちょっとカリっとしてきました。
3.TBのVOL10の音です。歪が増えます。
4.TBのフルレンジブーストモードです。低音が出てファットなトーンです。
クリーンチャンネルではトーンと音量の変化が分かりやすいです。
1.TBなし
2.TBノーマル
3.TBフルレンジ