Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチとスティーブ・ヴァイが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

George Lynch's main axe 2. Skull & Bones PART2

記憶が蘇ってきたので調べを進めてみました。

 

ジョン・フロッグ・ガルシア氏(以下、Jフロッグ)はギタービルダーではなく、映画の特殊メイクが本業で、彼がボディを彫刻して作った骸骨ギターをジョージが気に入りました。
ESP製のクレイマーJKのネックを使っていますが、パーツとして入手しただけで、製作にはESPは一切関っていません。
しかしエンドース契約により、ヘッドに「ESP」のロゴを貼らなければジョージが人前で使用することは許可しない、とクレームがついて、不本意ながら「ESP J.FROG」となったのです。
そのために、多くの人がこのギターはESP製だと誤解する事になり、Jフロッグはひどく憤慨したそうです。


さて、スカル&ボーンズは、イッツ・ノット・ラブの撮影の後にリバースヘッドのJKネックに交換され、FRTを取り付けて、アンダー・ロック・アンド・キーのツアーで使われ始めました。

1986年末に行ったインタビュー(ヤングギターの1987年3月号掲載)にて、カミカゼを差し置いて、真っ先にお気に入りとして紹介しています。

そして、1987年3月に発表されたドリーム・ウォーリアーズのMVにて、完成した状態を披露。映画のホラーなイメージにぴったりマッチしてまいした。


Dokken - "Dream Warriors" (Official Music Video)


同年11月に発表されたバーニング・ライク・ア・フレームのMVでも続いて使うという気に入り具合です。


Dokken - "Burning Like A Flame" (Official Music Video)


ギターテックの話によると音は良くなかったそうですが、やはりルックスが好きだったのでしょうね。

1988年のバック・フォー・ジ・アタックのツアー途中までは使用していましたが、何らかのアクシデントでボディを破損(割れた?)してしまい、破棄されたようです。1988年末のヤングギターによるジョージの自宅取材では、見当たりませんでした。


ドッケン解散後の90年前後にESPがレプリカを製作し、リンチモブのウイックド・センセーションのMVにて使用されましたが、Jフロッグの製作した初代と違って魂がこもっていないため、なんとも迫力に欠ける出来でした。


LYNCH MOB ¤ Wicked Sensation (1990)

 

ESPは、Jフロッグに無断でこのギターを製品化して販売したため、逆に訴えられて、商品はESPのカタログからすぐに消えました。


現在は、ジョージ公認のモデル(Jフロッグの権利関係はどうなっているか不明ですが)が、アメリカ・テネシーに工房を構えるThe Monster Guitar Shopから販売されていますが、まさにレプリカとして素晴らしい出来になっています。

The Monster Guitar Shop - Worlds Best Bones Guitar Replica


George Lynch Skull and Bones Guitar Anniversary model