Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチとスティーブ・ヴァイが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

カミカゼのヘッドを塗装中です

サーフェイサーが乾いたのでサンディングしたところ、ヘッドの先端と1弦のペグ穴付近に、ガスの泡による巣が出てきました。見えるかな?f:id:masahall:20170520150633j:imagef:id:masahall:20170520150654j:imageもう一度サーフェイサーを吹いて2日乾かし、またサンディング。

 最初は#400の空研ぎペーパーでできるだけサーフェイサーを薄く削り、その後#600と#800の水研ぎペーパーで研磨傷を消すように仕上げます。


Wet sanding work

 

表面が平滑になったら、いよいよ色塗りに入りますが、マスキングテープで塗り分け部分を覆い隠さなくてはなりません。

そのためにまずは下書き。雑誌の写真を参考に鉛筆でスケッチします。均一なマスキングシートが無いのか、KAMIKAZE2以降のESP製品は微妙な個体差があるようです。今回はあえてジョージ先輩のオリジナルに準じることにしました。

 

f:id:masahall:20170520150708j:image

 

かなりラフです。(笑)

 

続いては、マスキングテープでグラフィックのラインを貼ってゆきます。直線部分は楽なのですが、曲線が難しい。

一般的には、一番面積の広い部分(今回なら水色メタリックの部分)をベースとして一様に吹いてから、マスキングして他の色を吹くのですが、それだとベースとの境で段差が発生してしまうので、今回は一つ手間が増えますが全部塗り分けにすることにしました。

テープを貼ってからアートナイフで切り出すと楽なのですが、それでは刃先が下地に切れ込んで傷がついてしまいます。テープを剥がす際に下地ごと剥がれたり、傷に塗装の有機溶剤が染み込んで下地を溶かしてしまい、最終的に表面に溝が発生したりすることがあるので、今回はそれを避けるために、はさみで細く切り出したマスキングテープを曲げながら貼り付けるという、手の込んだ手法を用いました。細かい鋭利な部分は、あらかじめその形状にカットしたテープを貼ります。

ラインテープという細いマスキングテープが市販されているのですが、買いに行くのが面倒だったので。(笑)f:id:masahall:20170520150716j:image

 

マスキングの忘れが無いかしっかりチェックして、表面の埃を吹き飛ばしてから、塗装に入ります。まず黒を吹きました。

f:id:masahall:20170520150722j:image

 

気温が高く湿度が低いという絶好の塗装日和のため、すぐに乾きます。

剥がすタイミングが遅すぎると、テープの粘着剤が塗装に癒着してしまうことがあるので、表面がべたつかないくらいに乾いたらテープを剥がします。

一か所、テープと一緒に塗装がちょと剥げてしまいましたが、概ね良好です。

f:id:masahall:20170520150732j:image

 

この後、塗装の乾燥を待ってから、同様にマスキングを繰り返してあと3色塗装します。完成まであと一週間くらいかかるかな。

ESPのマッチングヘッドは3万円のオプションですが、この手間を考えると納得ですね。

 

しかし、缶スプレーのアクリルラッカーでさえ、丸二日あればほぼ乾き、長くても1か月あれば完全に乾くというのに、1年経ってもまだ乾ききらない「ニトロセルロースラッカー」って、あり得ない。あぁ、気分の悪いことを思い出してしまいました・・・