Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチとスティーブ・ヴァイが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

ESP STRATOCASTER OLDIE 60s

最近、思いきって弾かないギターを売っています。3本ほど売って資金ができたので、新たにギターを買いました。f:id:masahall:20170712195545j:image

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どうです? なかなか良さげでしょう。

80年代半ばに販売されていた、イーエスピーの吊るし(非オーダー)で、オールディー60sというモデルです。ネット検索しても情報が無かったので分かりませんが、近年のナビゲーターのストラトが定価で30万~40万円することを考えると、当時で少なくとも15万円以上したギターと思われます。

ヤフオクで4月頃からずーっと出品され続けていたのですが、誰も落札しない・・・で、とうとう私が落札しました。

 

届いて早速開梱したのですが、なんとも汚いギターでびっくりしました。全体にヤニのような汚いコーティングが乗っていて、表面を手で擦ると垢のようにボロボロとカスが出てきます。金属パーツは、汗などの汚れが塩を吹いたように白く固まってこびりついていました。(不思議とタバコ臭さがないことが救い)

 

まずは簡単に分解して掃除です。

アルコール液を使えばきれいに殺菌までできるのですが、ラッカー塗装が痛みそうなので、薄めた洗剤でに浸して絞った雑巾で拭きました。掃除後の雑巾は茶色・・・

金属パーツはコンパウンドで磨いたら汚れを除去できました。

汚れを落としたら、良い感じにリアルエイジドなヤレ具合になりました。30年経過したオールドですからね、62年ストラトを90年代末に触れるようなものです。

ゴールドの塗装はかなり薄いラッカーで、木材や作りはかなり良いですね。
ばらしたついでに、白すぎるノブや黄色く焼けたPUカバーを交換しました。

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デカールが溶けてしまっているのが残念ですが、このディティールが素晴らしい。最近、スラブボードでも指板の境がちゃんとカーブしているのって少ないんですよね。

フレットはやや凹んだ箇所もありましたが、演奏に大きな支障はありません。
丁寧に整形された牛骨のナットは、溝が浅くちょっと弦高が高いので弾き難いですが、フレット交換を見据えてそのままにします。
しかしやたらとトレモロが狂うので、ナットの溝の幅だけちょっと広げて、ブリッジの固定スクリューを調整して解決しました。


ネック自体はほとんど狂いが無く、硬い板目のハードメイプルです。しっかり乾燥しているようで、タッピングでカンカン鳴ってます。ローズ指板は、導管が目立ち艶がない点が安っぽくて残念ですが、同年代の安いギターが黒染めだったのに対して、地色がきれいなチョコレート色なので、そこそこ良い木材だと思います。
ナット幅はおよそ42ミリ、握りは太からず細からずの普通のCシェイプで弾き易いですね。指板の縁は丸められているので、角が手のひらに当たらず握り心地が良いです。


重量は3.8kgとやや重めなので、ボディ材はアッシュかもしれません。


電気パーツは、CTSのヘソ付きPOTやCRLの5ポジションスイッチで、フェンダーに準じています。

PUはフェルナンデスのVS-1に似ています。リヤはかなりジャキジャキしてますが、フロントとセンターはオレンジドロップのキャパシタのせいでモコモコ。要改善ですね。

音はこんな感じです。クランチな感じで鳴らしてみました。


ESP OLDIE 60s


ESP OLDIE 60s 2

 

リヤ→リヤ+センター→センター→センター+フロント→フロントです。リヤが凄く固くてブライト なのに、どんどんモコモコになってゆくのが分かるでしょう。

キャパシタ交換で、様子を見ようと思いますが、ピックアップも手持ちをいろいろ試してみようかな?

ともかく、今まで手にした中で一番高いストラトだけのことはあって、今のところベストなギターです。

フェンダーのアメリカンヴィンテージよりは良いのではないか?

通常のカスタムショップの製品と同じくらいなのかな?

機会があれば試してみたいと思います。

 

 

さて、見た目的には、茶色く変色したピックガードがイマイチな気がしてきました。

べっ甲柄も持ってますよ。

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とりあえず、ミントグリーンに換えてみようかな。ついでにアルミのシールドプレートも付けてみよう。

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楽しみです。

 

ちなみに5年ほど前に、山口県のマーシャルミュージアムで、59年のストラトを弾かせてもらった時の写真です。これはとても軽い個体でしたが、そのイメージを思い出しつつセットアップしていこうと思います。

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