RUNNIN' WITH THE DEVIL / EVH's BROWN SOUND
いよいよ年末ですね。諸々の用事を終えて趣味に没頭したいところです。
さて面白いマニアックなブログに出会いまして、ちょっと影響を受けてしまいました。
神をも恐れぬような所業かと思いますが、私もついに禁断のEVHについて記事にしちゃいます。あくまでも門外漢の戯言ですので、既出だったり見当違いで熱心なファンの方には失礼かもしれませんが、ご了承願います。
私はジョージ先輩の大ファンなので、エドワード・ヴァンヘイレンに関してはそれほど熱心では無いのですが、前に書いた通り、1stアルバムのRunnin' with the Devil が大好きなんですよ。
さて、まずは公式なプロモビデオです。
Van Halen - "Runnin' With The Devil" (Official Music Video)
1stアルバムの音は、全体にフェイズシフターのシュワシュワな感じが好きではないのですが、この曲に関しては特別で、なぜか他の曲と音が違う気がします。
初期エディといえば白黒のフランキーと思いがちですが、1stアルバムでは数曲にibanezのデストロイヤー(Grecoのエクスプローラのコピーモデル)を使用しました。イントロの「キャラ~~ン」という音は、ギブソン系のストップテールピースとブリッジとの間の弦をピッキングして鳴らしている音なのです。ただしレコーディングでは先のビデオと違い、ボディをカットする前の普通のエクスプローラな状態だったそうです。
こちらは1978年5月28日、(セレッションスピーカーで有名な)英国イプスイッチのガーモントシアターにおける初期のライブ音源だそうです。
Van Halen - Runnin' With the Devil live 1978
音声だけでは判断が難しいですが、イントロの「キャラ~~ン」が無いのでフランキーでしょう。でもレコードに非常に近い音ですね!
やはりあのエコーは後掛けのスタジオ機材ではなく、エディのエコープレックスだったのだと思います。
次はレコード音源からギターのみ取り出したものですが、鳥肌が立つくらい素晴らしい音です。
Van Halen Isolated Guitar track "Runnin With The Devil"!!
エコーの感じもたまらないですね。これはエコープレックスの他に、スタジオ機材のイーブンタイドのリバーブをかけていたという情報があります。
さてこの音を頭に入れて考えます。
1stの音は、68年のノーマルなプレキシをバリアックで電圧を落としたもの・・というのが現時点での定説のようです。ピックアップはダンカン氏リワインドのPAFと思っていましたが諸説あり、この時期はマイティマイトというのが有力に思われます。
もちろんそれだけではなく、マエストロのエコープレックスやBOSS GE-10のブーストや歪ペダル(MXR DISTORTION+?)など、いろいろ小技を絡めているのでしょう。そして良く聴くと、思ったより音は歪んでいないように感じました。
実験では、ブーストし過ぎてプリアンプを飽和させたり、電圧を下げてパワー管の増幅度を抑えたりすると、音に張りが無くなってぼやけてしまい、音の立ち上がりのダイナミクスや、ハーモニクスがわずかに弱くなってしまったので、あの感じが出ないのではないかと思うのです。
私なりの考えで、ピックアップはあまり巻き数が多くなく、マグネットも磁力が強すぎないもの(つまり普通のハムバッカー)で、アンプはオールドマーシャルでCH1そのままフルアップ(家庭の事情によりアッテネーターで音量調整)が近いだろうという結果になったので、それで音を出してみました。
なお真に勝手なお願いで申し訳ないですが、イヤホンかヘッドフォンで聴いてください。モノラルだと、微妙なピッチの狂いと音のズレで気持ち悪くなりますよ(笑)
先日録音した演奏を、エディのギタートラックに合わせて、タイミングがひどくズレている部分のみ編集して、エコーを付加してみたのですがどうでしょう?
本物(左CH)の方がもっと歪んでいてパリパリした勢いがありますが(イコライジングでかなりローカットしているかな?)、コードの響きと歪のトーン、ボリュームを絞ったカリカリっとした感じ、プレーン弦の単音弾きの軋むようなトーン、間奏最後のダブルベンドの叫ぶような感じなど、かなりニュアンスが近くなっていると思っています。
後は、GE-10をつないでイコライジング&ブーストとか、何らかのブースターもしくは、カスケード化で少しゲインを上げてやるとより近づくのではないでしょうか。
さて自己満足したところで、気持ちよく年末を過ごしたいと思います。
今年このブログを読んでくれた方々、ありがとうございました。来年も読んで戴ければ幸いでございます。oyz