Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

リッチー大先生の1972年ストラトキャスターのブリッジに挟んであったプレートの謎~実奏編

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太いアーム、ブリッジスペーサーを装備して、気分はすっかり1973年5月27日、ニューヨーク、ホフストラ大学です。

 


Deep Purple Live In New York - 1973 - Part 1


土曜の夕方、やっとマーシャルスタックでサウンドチェックを行いました。

まずはパワー管が6550で、カスケード接続、マスターVOLの2203改造が施された1974年式のアメリカ仕様のスーパーリード1959。
スピーカーはG12M-25で1974年のクリームバックAキャビと1978年?ブラックバックのBキャビの縦フルスタックです。

が、これはひどかった。
ノーマルCHでは歪が足りずキンキンしたか細い音で、カスケードにするとそのまま耳に痛い音域を増長してピーピーとハウリングが発生して弾けたものじゃありません。プレゼンスを絞り、トレブルを絞り、最後はミドルを絞ってもとうとう良い感じになりませんでした。
ボリュームを絞ったクリーンもガリガリな感じで今一つ。

 

早々に断念して76年のスーパーリードにチェンジです。
CH1はやはり同じ傾向ですが、74年よりはかなりまともです。CH2も試してみましたが、ゲインが足りずモコモコとして気に入らない。なのでCH1をベースに試行錯誤します。

フルレンジのブースターをかますと、歪みは増えてファットなトーンになるものの低音の切れが悪い。

BOSS OD-1(SD-1改)は嫌なトレブルが抑えられて低音がすっきりするのもの、やはりハウリングがピーピーなのに高域カットが著しいので好みになりません。

MAXON OD-808(Ibanez TS808同等品)は、OD-1より自然な感じになりましたが、まだ好みになりません。

最後にBOSS GE-7でミッドブーストしたところ、ようやくOKとなりました。


‘75 Fender Stratocaster & ‘74 Msrshall & BOSS GE-7

たまにはエコーも何もないストレートな音も悪くないでしょう。BOSS GE-7のセッティングはもろミッドブーストになっています。本来ならもっとミッド領域を下げるべきなのですが、ここまでトレブルをカットしないとキンキン、ピーピーが収まらないんですよね。ゲインを上げると軋むような粘るような歪になりますが、これは一般的なトレブルブースターの音の傾向に近いと思います。

経験したことが無い人は、トレブルブースターは高音をブーストしてキンキンな音になると誤解しがちですが、実際には(Hornby Skewesの場合)1.6kHz辺りのハイミッド領域以下をカットするフィルター回路で、ギターで美味しい領域をブーストしてくれます。私はストラトとマーシャルの相性の悪さを抑えるため高域もカットしましたが、グラフィックイコライザーを持っている人は、レベルは最大、2kHz以下は直線的に下げるセッティングを試してみてください。トレブルブースターの疑似体験をすることができます。

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ちなみに冒頭のyoutubeについてちょっと解説しておきます。
聴いた方はお分かりと思いますが、相当にトレブリーなサウンドです。これは1972年のストラトキャスター+鉄ブロックのトレモロ、トレブルブースター、アンプのローカット改造などの要因によるものと思われますが、1968年式のブラックを弾いた「1972コペンハーゲン(マシンヘッドライブ)」と比べると明らかに歪が増えて尖った音に聴こえます。これはギターの違いの他にアンプのセッティングが違うと思われます。

コペンハーゲンは会場が大きいのでマーシャルの音量を大きくすることが可能だったと思われます。つまりマスターVOLは絞りが少ないので、パワーアンプ部分の歪が大きくなって信号が飽和することによりトレブルが減衰します。サスティーン量も大きくなりトレブルブースターのゲインは小さくて済むため、より円やかな音になります。至高のストラト&マーシャルサウンドと言われる伝説のライブインジャパンの音源も同じことが言えます。

それに対してホフストラ大学は会場があまり大きくないため、マスターVOLを下げ気味なのでしょう。するとアンプのゲインが足りないので、プリアンプを歪ませるためにトレブルブースターでゲインを上げるのですが、パワーアンプはクリーンな状態なのでトレブルブースターのキャラクターがはっきりと出ます。パリスシアターという狭い会場で収録したBBCインコンサートの音源も同じことですね。

ちなみにスタジオ盤の音源が耳に心地よい円やかな音に聴こえるのは、やはりミックス時のイコライジングで原音を変えてしまっているのだろうな。

 

トーンが落ち着いたところでやっと樹脂スペーサーの効果を確かめます。

今までのキンキンしたトーンからして分かるように、このパーツによるトーン改善効果はほとんど感じることはありませんでした。(苦笑)

その上、ブリッジをボディの固定する6本のねじの頭のプラス溝がプレートに食い込んでいるので、それが抵抗となってしまい、トレモロの動作が重くチューニングが不安定になってしまいました。

これはダメだ・・・リッチー大先生がねじに干渉しないアコギのブリッジ材に変更したのはそれが理由だったのでしょうか。


すぐ元に戻しましたが、生音では鳴りというかサスティーンが回復して、張りのある音になりました。雰囲気が失われてダウンな気分ですが、やはりこっちの方がギターとしての正しい姿でしょう。

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ちなみにこのトレモロですが、ベースは90年代フェンダージャパン鉄ブロックとプレートで(アーム折れジャンクを安く入手して穴を8ミリに拡大して女神転生)、サドルは80年代のグレコか何かのダイキャストです。フェンダーオリジナルサドルとのトーンの違いは分かりませんでした。ものによっては見た目は同じでもダイキャストではなくブラスをメッキしたものもありますので要注意です。

 

次回、プレートなしのトーンを再確認してみます。