Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

リッチー大先生使用ギター当てクイズ : The Book of Taliesyn(訂正あり)

※研究家の方が時系列を追って資料を調べたところ、アルバムが録音された時点ではまだストラトは持っていなかったと考えられるとのことです。ちなみにあの裏ジャケ写真は、遅れて発売された1969年7月の英国盤から使用されており、レコード発売後しばらくしてからのBBCのラジオセッション時(1969年1月)に撮影された可能性が高いそうです。

以下は、あくまでも私には「ストラトに聴こえた」という思い違いの妄想記事ということでご理解ください。


リッチー大先生は初期にはギブソンES335TDC、テレキャスターネック付きの66-68年ストラト(その後はラージヘッドストラト一筋で68年のメイプル指板、71年のメイプルワンピース、72年~)を使用していました。
デビューアルバムでは、まだストラトを入手していないことが明らかですので問題ありません。また「335を使ったのはIn Rockが最後」と自ら語っているので、セカンドアルバムの「The Book of Taliesyn」から「In Rock」までES335とストラトキャスターを併用していた可能性があることになります。

ライブでは映像が残されていて、音も分かりやすいためどちらを使用していたか判別できるのですが、スタジオ音源ではかなり困難・・・ということで今回のお題に取り上げました。

最初にストラトを使い始めたと思われる「詩人タリエシンの世界」(原題The Book of Taliesyn)では、どのようにES335と使い分けていたのでしょうか?というクイズです。
興味の湧いたマニアな人は、以下を読む前にまずアルバムを聴いて考えてみてください。

 

 

 

335タイプのギターと75年のストラトキャスターを手に入れてしばらく弾いていたら、少し耳が肥えてきたような気がしてきたので意気込んでクイズとしましたが、前振りも面倒なのでさっさと答えを書きます。(・・・実は見当違いで申し訳ございません。個々の文章は面倒なので訂正しませんが、まぁ鼻で笑ってやってください)

 

 

 

最初に総括すると、曲やパートによってトーンや歪具合違うため判別が難しいのですが、注意して聴くとほとんどストラトで、335は全く使っていない可能性がかなり高いです。(←思い違いです)そして歪みもファズだけではないようです。全員で演奏したベーシックトラックは基本的にVOXのAC30のようですが、オーバーダビングはミキサー直入(後述)も多用しているようですね。私の耳では判別できなかったですが、一部でマーシャルの200W(PIG)を使っている可能性もあります。(それはその後のBBCラジオセッションだったようです)
そういうことなので、特にストラトと表記することはしませんが、曲の解説も交えながら、以下に私の感想を記します。


Listen, learn, read on
しょっぱなから、いかにもストラトキャスターをファズで歪ませたキレの良いリフ。ソロはフロントでしょうが、微妙な歪み加減なので、アンプを鳴らさずミキシングボード直入の可能性が高いと思われます。

※ミキシングボード直入
文字通りミキサーの「マイク入力」に直接ギターをつないで録音することです。元々はオーバーダビングをする際に、レコーディングブースからだとテープ操作の注文をつけたり、録音した演奏を聴き返すのが面倒なので、ミキサーの前で操作しながら弾いたのが始まりと思われますが、これによって、マイクアンプ入力の段階でインピーダンスの相違による激しい人為的な歪みが発生します。第三期から使っているアイワのテープレコーダーと同じ効果ですね。エリック・クラプトンもクリームの「Disraeli Gears」でやっていたと思います。(Strange Blueは特に臭い)

なお誤解しがちですが、いわゆる「ライン録り」とは若干違います。ライン録りはダイレクトボックスでインピーダンスを合わせたり、エフェクトやプリアンプの出力をラインレベルでミキサーに入力するので、独特の音ではありますが歪はほとんど発生しません。


Wring That Neck
ライブでは必ずES335を使っていたのでてっきりそうだと思っていましたが、良く聴くとやはりストラトの音ですね。わりとゆったりしたソロを弾いていますが、ライブではヒートアップして凄まじい早弾きを披露しているので、335を使用することにしたのかもしれません。

 


Wring that neck - Deep Purple

このレコーディング風景の発掘動画でストラト使用が明らかになったのですが、これはリッチー・ブラックマニアにとって超貴重な発掘なのですよ!(ニック・シンパーの背後に大先生が鳴らしていたと思われるコントロールパネルの幅が狭いマーシャル200「PIG」が写っているのも貴重です)

 

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レコード発売当時、裏ジャケットにトランジションロゴでラウンド貼りローズ指板のネックが写っていたので、64-68年のテレキャスターのものと分かってはいましたが、やっと全貌を見ることができました。

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エリック・クラプトンが、66-68年のストラトテレキャスターカスタムのネックを入れ替えて2本のギターを組んだのですが、自分はラージヘッドストラトネックを付けたテレキャスターを使い(後にメイプルワンピースに交換)、テレキャスネック付きのストラトをローディに譲り、それをリッチー大先生が購入したというものです。

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大先生曰く「ネックが反っていて、オクターブが合わなかったが、シャープなサウンドだった。ジョン・ロードが持って行ってブッ壊してしまった」そうです。オクターブが合わなかったのは、テレキャスターのネックをそのままストラトのボディに組むとエンド部の角が干渉してヘッド方向にズレてしまったからと考えられます。


この曲の音に話を戻すと、所々特定の音階でそれより低い周波数が強調されるのは、当時のAC30のフィルターキャパシタの共振によるゴーストとかアンダートーンと呼ばれる現象ではないでしょうか。終わり間近の2回のフリーのソロは、ちょっとハムバッカーぽい気もするので、もしかするとそこだけ335かもしれないです。

しかし何度も聴いているうちに、もしかしたらこのトーンはマーシャル200かもしれないという気もしてきました。実に謎です。

 

Kuntucky Woman
これまたファズでギンギンに歪んだストラトの音ですが、ソロは割と自然な歪ですね。音を外しているかのような変態的ながらハイレベルなフレースが素晴らしい。

 

Exposition / We Can Work It Out
ジョン・ロード主体の壮大な前奏部分の最後に入っている「グゥ~ン」という6弦開放のアームダウンは紛れもなくストラトですね。オブリガードとかソロはフロントでさらにトーンを絞ったような音ですが、これもミキサー直っぽい。

 

Shield
これはいかにもストラトのリヤという感じですね。途中でフロントに切り替えていますが歪はナチュラルです。テーマのシメとソロではアームを活用。

 

Anthem
そろそろ飽きてきた。(笑)ちょっと切れても良いですか?

アコースティックギターヤマハらしいですが、分かるわけねぇだろっ!
こういうオーケストラ的な曲じゃノってこないのか、ソロのフレーズはつまらないなぁ・・・


River Deep, Mountain High

最初の前奏部とソロはこれもミキサー直っぽいですね。

 

ということで、全部ストラト・・・新しいおもちゃを手に入れたリッチー大先生がはしゃいでいる姿を思い浮かべると、出番がなかったギブソンES335が拗ねているような気もしますね。


ははは、何を言ってるんだか。大変失礼いたしました。今後はこのようなことが無いように慎重に調査を行いたいと思う所存であります。