マニアにしか分からない改造
フェルナンデスのコピーモデルを入手した当時は、本物とは違うゴトーのペグにFRTロックナットでした。以前からより本物に近づくモディファイを考えていましたが、ようやくパーツが揃ったので実行しました。
ペグはシャーラーのM6mini クロームの左用の6連なのですが数ヶ月探しても見つからない・・・仕方なく、3:3のものを2セット購入し、左側の3個づつを合わせて取り付けるという大技です。(笑)
アウトレット的な安いものを探したので、パッケージ(製造時期)や裏蓋の刻印が異なります。
右用が1セット余りましたが、何か他のギターに付けよう。
FRTナットを外し、グラフテックのタスクナットを付けます。レスポール用の43㎜幅のものがぴったりで、底面をサンドペーパーで削って高さを合わせます。
最後にケーラーのヘッドクランプ(これも現在では入手困難なレアアイテム)を取り付けて完成。
ペグのケースのシャフト部分が、当時のものより若干太いのでちょっと残念ですが、かなり雰囲気が出ました。
本当は80年代初期、この形の左用が欲しかったのですが、中古でも出てこないので諦めました。
そして見た目の次に大事wな音は・・・変わりました!
ナットって、解放弦しか影響ないと思うでしょう?
実はそれは大きな間違いなんです。フレットを押さえた場合でも意外や、音が変わりますね。ブリッジはFRTですが、シンクロナイズドの自然なトーンに近づきました。
FRTのトレブリーな金属的なトーンは、ナットの影響が大きいみたいです。
そしてこの方式の大きなメリットとして、指板やフレットに合わせてナット部の弦高や弦の間隔が最適に設定できることが挙げられます。FRTのナットは硬く加工不可なので既存の形状で妥協するしかありません。幅の広いネックでは弦間隔が狭いとか、フラットな指板ではアールが合わず3、4弦の高さが高くなるなどの不満を感じていましたが、これなら調整次第で、パーフェクトに設定できます。
さて、あとはいよいよ裏側を黒く塗るだけです。ジャスト・ゴット・ラッキーのビデオを何度も見て、境目の位置をしっかり把握しましたよ。
ここまで完璧にコピーしたギターは、他にないと思います。本家シャーベルUSAのモデルもけっこう適当でしたからね。
マニア、恐るべし(笑)
また腕時計を買いました
腕時計を買いました
今時は携帯やスマホで時間が正確に分かるので、腕時計を重宝する人も少なくなりましたが、私は腕時計が大好きです。それもレトロな機械式にこだわっています。(電池が消耗してくると急に狂ってしまうクオーツ時計は信用しない)
といっても、ロレックスなどの高価なものは無理。実用十分なオメガ・スピードマスターを使っています。
最初は廉価版のオートマチックを新品で購入し、10年くらい使いました。
でも水没して故障してしまい、修理に結構な金額がかかるとのことだったので、しばらくスウォッチなどでしのいでいたのですが、手巻きのプロフェッショナルの中古の出物を購入しました。
ずっと同じ時計だと飽きることもありますし、オーバーホール中の代替機が必要なので、スウォッチなどのクオーツ時計をいくつか持っていましたが、20年も経つと劣化して、正常に動かなくなってしまいました。
という訳で、最近真剣にサブ時計を探していたのですが、リーズナブルな値段でデザイン的に興味深いものを発見し購入しました。
ロシアの手巻き機械式時計、BOCTOK(VOSTOK ヴォストーク)です。
(腕の毛が汚らしくてスミマセン)
これはコマンダスキー(司令官)という軍用時計の復刻版のダイバーモデルです。オリジナルは品質管理が行き届いた精度の高い軍事警察用の官製支給品でしたが、ソビエト崩壊後は、ファッションウオッチとしてロシア土産的な存在になりました。
戦車に赤星というあか抜けないデザインが素敵。(笑)
ブロンズというかダークゴールドのケースに、宇宙飛行士ガガーリンのバッジのついたバンドのレアなモデルのデッドストック品とのことです。未使用品だけあって、かなりきれいでした。ケースのエッジもシャープな造形で、値段的に大差ない中国製のトイウオッチとは別物です。ギターに例えるなら、先のブログに書いたバッカスのテレキャスターみたいなものですね。
せっかくのガガーリンベルトですが、かなりチャチで、すぐ擦り切れそうな予感がするので、NATOベルトか何かに交換しようかな。ダイバータイプなので黒のラバーも渋いかな。
とりあえずどのくらいの精度なのか楽しみ。私は毎朝、ゼンマイを巻いて時間合わせをするのが習慣となっているので、日差60秒くらいまでなら許容範囲ですけどね。
ちなみにボストークコマンダスキーは、製造期間が長く、ケース、ベゼル、文字盤、ベルトなどデザインのバリエーションが多いので、様々なモデルが存在します。コレクションに走るかも。(笑)
安くて良いギター
先日アメーバブログにて、ちょっと戯言を書きました。(あれはさる不愉快なブロガーに対する当てつけだったので、嫌味な表現になってしまいましたが、あえてそういう意図があったワケです。)
その中で、本当に良いものは相当の値段になる・・ようなことを書いたのですが、安いギターはどうなのか?
私がお気に入りの安いギターを2本紹介します。
その1:バッカスのユニバースシリーズ BTE-1(左)
中古で8千5百円で買ったテレキャスタイプのBTE-1です。小売り希望価格は2万5千円ですが、完全調整済で1万5千円、ギターを始める人には絶対のお勧めです。もちろんストラトタイプもありますよ。
これはネックが素晴らしい。サテン仕上げで指板のローズウッドの色が薄く、見た目は安っぽいものの、握ってみれば良質なメイプルネックであることが分かります。プレイテック、フォトジェニック、セルダーなどのトイ(玩具)ギターとは一線を画す本物のシェイプです。フレットやナットの仕上げも良好です。
若干、エッジが手に引っかかるのが気になったので、200~400のサンドペーパーでガシガシと指板のエッジごと丸めてやりました。これなら特に技術も要りません。
ボディはポプラ単板。
ブリッジやロトマチックペグなどのハードウェアはしっかりしたものが付いていて、不満はありません。
さすがにPOTやスイッチは安物ですが、ピックアップは、大音量でも十分実用に耐えうるテレキャスターらしさを持ったトーンです。
こんなしっかりしたギターが1.5万円で良いの??って思ってしまいます。(これをスクワイア辺りのブランド値付けしたら、4~6万円ぐらいの値段になると思います)
その2.フェルナンデスSSH-40(右)
中古で2千3百円で買いました。実は、ペグやブリッジ、ジャックプレートなどブラックパーツが欲しかった時に、部品取りのつもりで丸ごと買ったのです。
22Fでトレモロの付いた万能ギターです。2000年以降の製造と思われますが、形式名の通りのレイアウトで小売り希望価格が4万円(実売価格は3万円くらい?)なのでしょう。
天下のフェルナンデスだけあって、ディティールやパーツがしっかりしていて、ジェイクEリーのシャーベルみたいに格好良いです。ナイフエッジ式トレモロの動きは良好で狂いもありません。先のバッカスの様に目が詰まっていないローズウッドは安っぽいですが、メイプルネックやボディ(木材不明)に問題はありません。
ただピックアップはちょっと安い音がします。ダンカンかEMGに交換してやれば化けますよ。
リサイクルショップやヤフオクで5千円も出せば手に入りますが、自分で調整できる人でないと、使い物にならないリスクがありますので注意が必要です。
ESPカミカゼで30万円クラスのギターを知った私ですが、これらのギターは、弾いていて大きな不満は感じません。安くても良いものはあるということですね。