Charvel Pro-mod So-cal
80年代にロック=ギターに熱中した人にとって、CHARVELは憧れのブランドの一つでした。
78年頃:エドワード・ヴァンヘイレンの白黒フランケンとバンブルビー、80年頃:ゲイリー・ムーアの2Hストラトで台頭し始め、82年頃からジョージ・リンチを始めとするLAメタルのギタリストの使用によって一気にギブソン、フェンダーを凌ぐ人気を得ました。87年頃になって日本製が安く出回りましたが、Made In USAの本物は玉数も少なく幻のギターでした。私も中古で日本製シャーベルを手に入れましたが、フェルナンデスと大差なく、あえて持っている意義は感じません。
そこで目を付けていたのが、近年神田商会から10万円程度で発売されていたPRO-MODシリーズです。最近、モデルチェンジで15万ほどに値上がりましたが、フェンダー同様メキシコのエンセナダ工場で生産することによってコストを抑えた製品です。
前から欲しいなと思っていたのですが、立ち寄ったハードオフにあったので、じっくり見てきました。結論を先に言うと、日本製やフェルナンデスと大差ないギターと感じました。
韓国製の廉価版フロイドローズ2000搭載で、ピックアップはセイモアダンカンが2基、ノーロードのトーンPOT、コイルスプリット回路、カーボン補強でコンパウンドらジアスのネックなど、かなり意欲的なスペックなのですが、ネックの造りは雑で、端々に安っぽさが見えてしまう残念なギターでした。むしろ90年代の日本製のシャーベルの方が良いかもしれません。
新品で8万円(実売価格6万程度)なら有りなんでしょうが、神田商会が絡んだおかげで定価13万円(実売10万)・・・無いな。さらに現在はスペックアップして定価18万(実売15万)ですから、要らないですね。個人的には汚い中古が6万はあり得ないです。4万なら買っても良いと思う程度のギターですね。
なら、USA製カスタムショップはどうか?・・・40~50万・・・これも無いです。(笑)
じっくりと80年代の当時物が出るのを待つかな・・・