過去の作品
私が塗装に関わるようになったのは、40余年前、小学生時代に遡ります。
幼稚園の頃からプラモデル製作を始めて、小学生になった頃にはすでに筆塗で塗装を始めていました。当時はラッカー系のレベルカラーとエナメル系のパクトラタミヤが主流でしたね。
小学4年の頃かな?お年玉でタミヤの1/12スケールのポルシェ934ターボを買ったんですよ。イエーガーマイスターのオレンジ色の箱画が強烈なアレですね。
でも、箱を開けると、ボディパーツは白・・・
筆では大面積を均一に塗ることができないので、組立説明書に従って缶スプレーの塗料を購入し、垂れたり、気泡が発生したり、ムラになったり、失敗を重ねてなんとか完成させました。
缶スプレーの魔術師の誕生です。(笑)
1979年に最初に手に入れたエレキギターは、ヤマハのSR400というバイクみたいな形式名のナチュラルカラーの68-69ストラトのコピーモデルでした。ストック状態で使っていたのはほんのわずかの時間で、すぐにスキャロップ加工をしてリッチー大先生のコピーに励みました。
その後、よりコピー精度の高いサンバースト・ローズのトーカイSS40を購入したため、サブギターになったSR400は改造の実験台となりました。ラージヘッドを切り飛ばしてスモールヘッドに、ジャックプレートと交換するブースターを仕込んだり、エディ・ヴァンヘイレンに倣ってワンハム化したり、原形をとどめない姿に。
1980年のある日、分厚いポリエステル塗装を剥がしたら鳴りが良くなるのでは?と思い付きます。塗料屋さんで劇薬の剥離剤を購入し、手肌をひりひりさせながら、ポリ塗装を溶かして除去しました。でもそのままじゃカッコ悪い・・・ということでギターの塗装を始めたのです。
カーショップで補修用のスプレーを購入して、プラモデルで鍛えた腕と経験で何の躊躇もなく作業を進めて、真っ赤なボディでメイプルネック、ワンハムのメタルギターが完成しました。
そして1984年、RATTの登場に衝撃を受けて、本格的にカスタムペイントギターを作り始めます。
ベースとなったのは、フェルナンデス製で新星堂ロックインオリジナルのシャーベルコピーモデル。メイプルワンピースネックとフェルナンデスのFRT-5を買って交換し、まずは写真右の爆弾ガイコツをペイントしました。
しかしウォーレンがメインで使っていたのは、左のロンドン剣だったので、すぐに塗り替えました。どちらも割とシンプルなグラフィックだったので、グラデーションだけちょっと苦労しましたが、ほぼ完璧に仕上げました。
このギターは、最後にはペイントを剥がして、ジョージ先輩の落書きギターになりました。
御茶ノ水の石橋やESPなどでジャンクのボディネックを安く買って、こんなギターも作りました。
ネックがコンコルドヘッドのリバースだったし、ソロイストのボディシェイプが若干異なりましたが、いい感じに仕上げました。
これもすぐに飽きてしまい、たまたま見つけたリバースバナナのネックを買って、カミカゼのコピーに変身します。
そっくりコピーだと面白くないので、赤を水色にアレンジして、兵士の代わりに坂本龍馬のシールを貼りました。しかしすぐにネックが反ってしまい、いろいろな変遷を経て、最終的には以前に紹介した「美穂」になり、現在に至ります。
グレコのFV600をベースにこんなのも作りました。
ボディのトップに板を貼り、トレモロやコントロールのザグリ追加、ヘッドも接ぎ木整形など、めちゃめちゃ大改造です。特に白いドットの処理に大変な苦労をしました。本物とはスケールやネックジョイント位置が違うので今一つ違和感が残りましたが、インパクトは絶大でしたね。
その工法を生かしてこんなのも作りました。
普通のストラトのトップに板を貼って、トレモロキャビティを埋めて 、缶スプレーのピンクと紫で微妙なグラデーションを付けてやりました。
「美穂」以外、大学の卒業と同時に後輩などに譲ってしまい写真すら残っていないのが非常に残念です。(以上はすべて拾い物写真です)
その後は、大げさなのはやっていませんが、近年では、RLGのラッカーリフィニッシュ
ジェイクEリーの水色シャーベルとか、塗装したなぁ。
今回カミカゼで、久々に本格的な塗装をやってみて、なんかもっとやりたくなってしまいました。(笑)
次は何作ろう??