Franken Kamikaze
福井の丸岡城に見ごろを過ぎた桜に行って、おろし蕎麦やソースかつ丼や桜ソフトクリームを食べてきました。
フレット仕上げたネックは、テンションバーの位置を直して、パーツを組み暫定的にカミカゼに移植します。
まずカミカゼを分解。ボディのネック取り付け面で木材を確認しましたが、メイプルのようで安心しました。
そのポケットにネックエンドはぴったり収まりましたが、ねじ穴の配置がかなり違ったので、明け直して装着。バナナは良く見ると白い塗料が残っていました。根拠はありませんが、もしかしたらバッカスのネックかもしれません。
ネックを組んだら往年のジョージ先輩と同じGHSの弦を奢ります。・・・が、なぜか間違って010-046を買ってしまっておりました。これ以上ネックが起きないかちょっと心配ですが、とりあえず完成。
ちょっとネック起きが残っているけど、12フレットの弦高が1.5~2.0程度なので許容範囲でしょう。上出来です。これでスペック的には、パープルタイガーと同じになりました。
弦の太さが違うので一概に言えないですが、エボニーとローズウッド指板はやはり音が違いますね。
ブライトでアタック感が強いエボニーに対して、ローズはややミッド寄りでちょっと暖かい感じがしますね。でも音の分離が良いというか、クリアーな感じは残っているので、それはメイプルボディの特徴なのでしょう。
さて、これから外したネックのレストア作業開始です。
フレットのすり合わせ作業
さて外したバナナ。
ペグやロックナットなどの部品を外して、高さのすり合わせ(レベリング)です。
この作業は、長年の使用で特定のフレットが凹んでしまったり、頂点が平らになってしまった時の修正のために行いますが、私の場合は、15フレット以降で起きてしまっているため、その矯正に行いました。
まずロッドを少し緩めてネックをできるだけストレートな状態にします。
そして削り残しが分かるようにマッキーで色を付けて、300㎜程度のステンレス定規で各フレットの高さを確認しつつ、300mmほどの長さに加工したアルミの角材の両面に#400と#600のサンドペーパーを貼りつけたツールで、フレットの頂点を削り、高さを合わせます。今回は15フレット付近で指板がV字に折れ曲がっているので、ハイポジを多めに削ってストレートにしようという目論見です。
一様に高さを合わせたら、専用の凹面やすりで平らになった頂点を削って、丸く整形(クラウニング)します。
きれいなアールが出たら、次はフレットエンドの処理。エッジを丸めないと尖った角が運指の際に指に引っかかり、痛かったり気持ち悪いです。22本の両面で44か所もあるので、結構面倒なんですが、先の専用やすりや細いダイヤモンドやすり、サンドペーパーなどを使って地道に作業を進めます。
ただしあまり丸めすぎると、ヴィブラートをかけた時に1弦や6弦が落ちやすくなるので要注意です。
整形が終わったらサンドペーパーで#600~#1000と順に磨いて、仕上げにコンパウンドでピカピカに磨いてやります。
最後に、削りかすや汚れ落としを兼ねて、レモンオイルなどで拭いて完成です。
FST改フランケンタイガーのネック交換
今日は重い腰を上げて、フランケンタイガーにフィットしなかったバナナネックの修正をすることにしました。
バナナを外して、どのネックにしようか思案の結果、元に戻すことに。
ついでにペグを、スパーゼルから秘蔵の70年代の「西」ドイツ製のシャーラーL6ミニに交換です。スパーゼルも良いのですが、ギターいじりで何度も弦を緩めると、締め付け部分で折れてしまうことがあるんですよね。
やっぱりシャーラーの操作感というかトルク感は最高ですね。重さによるトーンの変化も好ましい。クロームにブラックのワッシャーの色合いも渋いです。
オリジナルの安物→クルーソンタイプ→フェルナンデスのFキー→スパーゼル→シャーラーと度重なる変更で、ヘッドの裏は穴だらけ。(笑)
ネックポケットがちょっとルーズなため、ふとした拍子でネックがズレてしまう状態なので、ボディ側面に薄いシムを噛ませて、ガタつきを解消しておきました。
このネックとボディは1974年製なんですが、メイプル材もローズウッドもかなり良質なものが使われています。
以前に自分でフレットを抜き、指板を少しフラットに削ってジャンボフレットに交換、ナットも交換しました。ナット幅41mm、エンドで55mmとやや細いですが、レスポールのように厚みのあるCシェイプで握った感触が良く、気持ち良くフィガリングができます。
密度の濃い硬く重い木材なので、シングルコイルのピックアップでは、音がはっきりしすぎてキンキンと嫌味な音になってしまいイマイチ使えなかったのですが、ダンカンのハムバッカーで歪ませた時にはクリアーでブライトなトーンが素晴らしいです。
シャーラーでさらに重いギターになってしまいましたが、FSTフランケンタイガーはこれでほぼ完成かな。
エディのフランケン、ジョージ先輩のタイガーのように私のベストな1本になりそうです。
色々
私のカミカゼ。
恐らくトップのクリアーが若干黄色く焼けていると思われ、青が緑っぽく見える状態です。
さて、素人が微妙な色合いのメタリックカラーを手に入れるには、自動車用のアクリルペイントが手軽です。ホムセンで現地調査をしてきました。
自動車の補修の場合、車体色は車体のどこかに記載している色記号を調べて、同じものを注文すればよいのですが(新車でない限り、日焼けや退色によって微妙に違ってしまいますが)、ギターなどの現物色から近い色を探すのは大変なんです。街で見かける実車から近い色を見つけるのが一番間違いないですが、難しいですよね。中古車情報サイトで当てを付けて、大きな中古車センターに実車を見に行くと良いかも。
今回はホムセンの自動車用塗料のコーナーで、カラーサンプル帳を見てきました。20mm四方程度のサンプル片では判断しにくいですが、PCのディスプレイで見るよりは、かなり確実性が高いです。
さらに塗料現物の容器に貼付されている色で判断します。
ブルーはけっこういい感じの色が見つかったのですが、バーガンディが難しいですね。トヨタ、ニッサンはわずかに薄く、スズキのカシスピンクはちょっと濃い。この中間が欲しいですね。こんなピンクメタリックはどこかで見かけたような気もするので、もうちょっと探してみるか。
最終的には、自分で色を混ぜて作れば、なんとかなるでしょう。
※追記
カシスピンクパールの車両写真を検索してみたところ、案外悪くないかも。