AUTOGRAPH もう一人のリンチ
さて、ギタリストにスティーヴって人、けっこういますよね。ウインウッド、ハウ、ハケット、ルカサー、クラーク、マン、モーズ、ヴァイ、スティーヴンス・・(そのくらいか・・)
そして80年代から私を虜にしているジョージ・リンチ先輩と同じ苗字のギタリスト。
それがスティーヴ・リンチです。
彼が在籍したのがオートグラフ・・と言っても30年前のLAメタルの泡沫みたいなグループですから、今となっては知っている人はほとんどいないだろうなぁ・・・
先の曲でビビっと来た人、まずはこれを見てくださいな。流麗なメロディながら、実はこんな事してるんですよ!
Steve Lynch from Autograph - That's The Stuff - Guitar Solo
複数指によるタッピングは、意外とメロディアスに活用しています。
ちなみに1987年当時のメインギターは、黒にピンク?の稲妻模様のジャクソン。軽いポプラ材のボディにメイプルネック、エボニー指板です。PUはジャクソンのJ-50でアクティブのプリアンプがサウンドのポイントでしょう。アンプはトランジスタのクレイトを使用。それ以前はシャーベルブランドでEMGを搭載した稲妻ギターでした。
異色のケーラー使いのスティーヴ・リンチ奏法に興味のある方には、YouTubeのLynchLicksがお勧めです。
最後に3枚のアルバムから代表曲を貼っておきます。
ちょっと地味ながらもポップでハードな初ヒット曲。私はこれでファンになりました。
スケールアップした2ndアルバムのタイトル曲。ドラムの人のキャラクターが好きだなぁ。
捨て曲なし、完成の域に達した傑作3rdアルバムのタイトル曲。モトリーのヴィンスとオジーも女たちを侍らせてゲスト出演。
ヴァンヘイレンともボンジョヴィとも違うポップな感覚が好きです。30年前はこういうケバい女性がいっぱい居たなぁ。でも今や50~60なのね。
曲も演奏もギターも良いバンドだと思うんですが、売れなかったのはやっぱりアレですかね?なんだか地味というか華が無いんですよ。
ヴァンヘイレンやボンジョヴィのようなヴォーカルの華々しい存在感、ラットのようなあか抜けたカッコ良さ、ドッケンのようなカリスマ的かつマニアックな雰囲気、モトリークルーのような下品な毒々しさ(ヴォーカルは違う意味で毒々しい感じです)・・そういうのが足りなかったのかな。あの時代ヴィジュアル的なものが要求されてましたからね。
もし気に入った人は、YouTubeでフルアルバムでも動画でもいろいろ検索してみてください。
うーん、黒シャーベルは元のコンコルドネックに戻して、稲妻模様を入れちゃおうかな?(笑)