Masahall Full Stack

マーシャルアンプとリッチー・ブラックモアとジョージ・リンチとスティーブ・ヴァイが大好きなマサハルのブログです。時々こっそりと過去記事を改訂しています。(笑)

George Lynch's sub axe 1. Submrine PART1(2016.11.21改訂追記)

タイガーの次は、私が30年越しでコピーモデルを手に入れたサブマリンの話をやっつけておきましょうか。

 

サブマリンは、シャーベルのエンドースメントによる最後のギターとして1984-85年頃に製作されたギターで、1985-86年のトゥース・アンド・ネイル・ツアーからアンダー・ロック・アンド・キー・ツアーの期間に、お気に入りで使用されていたようです。

 

アンダー・ロック・アンド・キー・ツアーの写真

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丁度日本でもジョージのブームが始まった時期で、ヤングギターなどの雑誌で多くの写真が掲載され、何といっても最初の大ヒット曲、ジャスト・ゴット・ラッキーのミュージックビデオで大フューチャーされているので、私のように強く印象付けられた方もいらっしゃるでしょう。

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赤と黒の模様に白いぼかしを吹いて、鉄板をリベットで継ぎ合わせたような不思議なデザインのギターです。(なぜSUBMARINE=潜水艦と呼ばれるのか理解できないんですが・・・)

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ストラトサイズのボディにリバースヘッドのメイプル指板ネック、FRTブリッジを組み合わせ、レッドタイガーのS-Hレイアウトを進化させたジョージの特別なオーダーメイドです。

 

当時はまだ、1H、2H、SSHが主流で、S-Hのギターは需要が少なかったためシャーベルのラインナップにはありませんでした。

ボディ材は分かりませんが、ディンキーサイズのレッドタイガーとは異なり標準のストラトサイズです。ジョージはタイガーと比較して、小さく軽いディンキーボディは音が好みではないと判断したのではないでしょうか。

 

ピックアップはフロントがセイモアダンカンのSSL-1L(左用)、リヤがSH-PG1パーリーゲイツで、ともにダイレクトマウントです。

トレモロはクロームのFRT-5ブリッジを落とし込みなしで搭載しているので、現代のギターと比べると、ボディトップから弦の高さがかなり高くなっています。(スティーヴ・ヴァイはそれを嫌ってジャクソンギターに透明な樹脂製のプレートを付けていました)
ヘッドクランプはフロイドローズではなく、白いノーマルナットにケーラーのクランプを付けているのが特徴です。解放弦の響きに関する試行錯誤なのでしょうか。

ペグは分かり辛いですが、形状がシャーラーのM6ミニによく似ています。この時期のシャーベルではゴトーを使うことが多かったので珍しい選択だと思います。

 

私物の80年代シャーラーM6mini(西ドイツ製)です。

ゴトーは、ノブの下側のラインがやや上向きに上がっていて、ひし形っぽく小さな印象ですが、シャーラーはその角度が小さく、ノブが大きく見えます。そしてシャフトのハウジングがゴトーよりも細いのです。

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このギターはジョージにしては珍しく、シャーラーのセキュリティロックを使用して、スカル柄のストラップを装着していました。

 

秘蔵の’86年1月のヤングギター増刊号より、トゥース・アンド・ネイル・ツアー時(1985年)の写真

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シャーベルの集大成ともいうべきギターですが、クレイマーとのエンドースメント契約を結んだことにより、その後ステージで使用することはなくなりました。タイガーのようにネックを交換して使い続ける選択もできたと思いますが、そこまで気に入ったボディでもなかったのでしょう。その後のヤングギターの取材でも見ることは無いので、誰かに譲ったと思われます。

 

 

さて、ここで記憶をたどってネットを検索し、(私にとっては)衝撃的な写真を発掘しました。(続く)

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